ユーザー事例:大成建設株式会社
カメラのぼかしAPIだけでは困難だった、個人情報を保護したAI開発をbrighter Redactを使って実現

顧客紹介

taisei.png 大成建設株式会社(以下、「大成建設」)は、自然との調和の中で安全・安心で魅力ある空間と豊かな価値を生み出し、次世代のための夢と希望に溢れた地球社会づくりに取り組んでいる、日本を代表する総合建設会社です。AIとIoTを活用したプロジェクトでは、建物に関わるあらゆる業務の最適化や効率化を推進し、お客さまのビジネスに未来につながる価値を提供しています。

画像認識AIの開発と課題

大成建設は画像認識AIの開発において、活用するデータの個人情報を保護するために、カメラに搭載されたぼかしAPIを使用していました。しかし、ぼかしAPIの精度が低いため、顔だけでなく上半身全体にぼかしがかかってしまい、AIの学習には適していませんでした。また、ぼかしにより、性別や年齢などの属性情報も取得できませんでした。

「brighter Redact」の導入

元画像と匿名加工後の比較
< 元画像と匿名加工後の比較 >

大成建設は課題解決に向けた調査を行い、映像匿名加工で多くの実績と高い技術力を誇る{brighter AI /ユビキタスAI}の提供する画像・映像の匿名加工ソリューション「brighter Redact」を採用しました。「brighter Redact」に搭載された最先端のディープラーニング技術は、オブジェクト(合成した顔やナンバープレート)を自動検知し、オーバーレイ処理を行います。これにより、元データの情報を保持しながら個人情報を保護することで、収集したデータの解析やAIを活用した開発に利用することが可能となります。

導入のメリット

従来のカメラ付随のぼかしAPIでは取得できない、属性情報を取得できる

次世代匿名加工「DNAT」を使用することで、個人情報を保護しながら、オリジナルデータの属性情報を取得することができました。

個人情報を保護したAI開発ができる

「brighter Redact」はGDPRに準拠した匿名化ソリューションであり、ビデオや画像データから顔を自動的に検出して匿名化します。この匿名化された部分は、リバースエンジニアリングすることはできません。

匿名化作業の効率化

自動で匿名化されるので、データの再編集にかかる時間とコストを削減し、業務効率を向上できました。

大成建設 ― 今後の展開

「brighter Redact」の導入により、個人情報を保護しながらAI開発が可能になりました。また、個人情報保護の国際基準であるGDPRに準拠しているため、AIの活用範囲を広げたいと考えております。

採用製品:
brighter Redact