UDF形式ファイルシステム Optifiler 組込み向けの UDF2.60 に対応したファイルシステム

Optifiler は、OSTA (Optional Storage Technology Association) により策定されたUDF仕様に準拠した組込み機器向けのファイルシステムです。CD/DVD/Blu-ray Disc等の次世代光ディスクに対応しており、短期間でお客様の機器に光ディスクを搭載することができます。

Optifiler は、すべてC言語で記述されたソースコード提供なので、エンハンスなどの場合にも安心です。また、PC上の仮想ターゲット環境も整備されているので、UDFファイルシステムのデバッグをPC上で行うことができます。

主な特長

  • OSに依存しないGenericなC言語で作成
  • 100% ソースコードで提供
  • リトルエンディアン/ビッグエンディアンの両方に対応
  • 追記型メディア (CD-R,DVD-R/+R) と書換型メディア (CD-RW、DVD-RAM/-RW/+RW) の両方で利用可能
  • BD-RE、BD-RのDLメディア(片面2層タイプ)に対応
  • PlugFestに参加し、世界各社と互換性検証
  • Blu-ray Discで使用されるUDF2.60に対応
  • DVDメディアにもUDF2.50で書き込みできるので、AVCHDにも容易に対応可能

アーキテクチャ

Optifilerでは、外部とのインタフェースが明確に規定されています。

インタフェース種別

種別概要接続先
①UDF
インタフェース
UDFファイルシステムがアプリケーションに対して提供するインタフェース。ユーザアプリケーション
②ドライバ
インタフェース
UDFファイルシステムがドライバに処理を依頼する際に利用するインタフェース。ユーザドライバ
③ペリフェラル
インタフェース
Cメモリの使用量を減らすためにANSI Cのライブラリを利用したくない場合、あるいはOS独自の時間、メモリ関数を使用しなければならない場合に実装して下さい。ANSIライブラリが利用可能ならば実装不要です。時間取得、
メモリ管理ライブラリ
(ANSI C標準ライブラリ)
組込み機器向けのデバッガの関数をよぶことで、デバッグ時にファイルシステムのログを出力できます。デバッガ

対応メディア

メディアUDF仕様書込み方式
CD-RUDF1.50(VAT付)※追記型パケットライト
CD-RWUDF1.50(VAT付)※追記型パケットライト
UDF1.50(スペアリングテーブル付)上書き型パケットライト
DVD-RAMUDF1.50/2.00/2.01/2.50ランダムライト
DVD-RUDF1.50/2.00/2.01/2.50(VAT付)※追記型パケットライト
DVD-RWUDF1.50/2.00/2.01/2.50(VAT付)※追記型パケットライト
UDF1.50/2.00/2.01/2.50(スペアリングテーブル付)上書き型パケットライト
DVD+RUDF1.50/2.00/2.01/2.50(VAT付)※追記型パケットライト
DVD+RWUDF1.50/2.00/2.01/2.50(スペアリングテーブル付)上書き型パケットライト
BD-REUDF2.50ランダムライト
BD-RUDF2.60SRM with LOW
DVD-ROMUDF1.02リードのみ
HDDUDF2.01ランダムライト

※ISO9660ブリッジまたはUDF1.02クローズ機能(市販のPCでそのまま読込み可能なUDF1.02フォーマットでクローズ)のオプションがあります。

製品モデル

  • Optifilerは、対応するメディアにより下記の5モデルに分かれます。
    1. スーパーマルチモデル (CD-R/RW, DVD±R/RW, DVD-RAM)
    2. デュアルモデル (CD-R/RW, DVD±R/RW)
    3. DVD/Blu-rayモデル (DVD±R/RW, BD-R/RE)
    4. HDDモデル
    5. UDFリーダ (CD-R/RW, DVD±R/RW, BD-R/RE)
  • オプション機能
    1. ISOブリッジ機能
    2. UDF1.02クローズ機能

主な用途(アプリケーション例など)

デジタル家電、携帯電話等のコンスーマ製品から、OA関連、FA機器まで、さまざまな組込み開発でご利用いただけます。

  • DVDプレーヤー
  • カーオーディオ、カーナビ
  • デジタル家電
  • チェンジャ装置
  • ゲーム機器
  • 産業機器など

ユーザーメリット

光ディスクはメディアによる固有特性がさまざまで、組込み機器への実装は大変な作業です。各分野で採用実績のある日立ソリューションズ製Optifilerを使用することにより、UDFファイルシステムをANSIライクなAPIで、簡単にお客様の環境に実装することができます。ドライバ開発から動作実証までを含めた一貫したサービスのご提供も可能です。

技術サポート体制

Optifilerには、一年間の技術サポートが付属しています。開発段階の技術的な疑問に、電話やメールでお答えします。サポート専任スタッフが、お客様の開発を強力にサポートします。ドライバ開発から動作実証までを含めた一貫したサービスの提供も可能です。

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