ニュースプレスリリース

2022年11月16日
株式会社ユビキタスAI

ユビキタスAI、ルネサス エレクトロニクス社のRAファミリMCUに対応した、短期間でセキュアかつスマートなIoT機器を開発するためのオールインワンソフトウェアパッケージを11月16日に提供開始

株式会社ユビキタスAI(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:長谷川 聡、以下「ユビキタスAI」)は、リアルタイムOSのTOPPERS-Proをベースに、ネットワーク、セキュリティおよび用途別ミドルウェアを柔軟に組み合わせることで、複雑なIoT製品の開発期間を約50%削減し、高品質で高性能な製品のタイムリーな市場投入を実現するオールインワンソフトウェアパッケージの「Ubiquitous RTOS IoT Enabler」の新製品として、ルネサス エレクトロニクス株式会社(以下「ルネサス社」)製の高性能MCUであるRAファミリに対応した「Ubiquitous RTOS IoT Enabler for EMS 」ソフトウェア開発キット(SDK)を、2022年11月16日に提供開始したことを発表します。 SDKには、スマートメーターやスマート家電など多くのEnergy Management System (以下「EMS」)機器に標準規格として採用されているECHONET Liteが含まれているので、EMSアプリケーションに対応したIoT機器設計のソフトウェア実装作業を簡素化し、短期間での市場リリースの実現に大きく貢献します。

Ubiquitous RTOS IoT Enablerは、IoT機器の設計・開発リソースを最適化し、システム全体を省リソースで実行することにより低消費電力化を実現するソリューションです。近年、IoT機器の設計において多く見られるのが、組込みLinuxベースのリファレンス環境(Linux BSPなど)をそのまま採用するケースです。しかし、組込みLinuxベースのシステムは、リアルタイムOSベースのシステムと比較して必要とされる動作クロックもメモリ量も非常に大きくなるので、低消費電力化は容易ではありません。全世界でカーボンニュートラルへの取り組みが強化されている中で、2030年には300億~400億台のIoT機器が普及していると言われています。多くの場合、機能が限られるIoT機器の開発には、機能豊富な組込みLinuxではなく、省リソースで動作するリアルタイムOSを使用することで、IoT機器の低消費電力化によるCO2削減が期待出来ます。

スマートメーターやスマート家電の開発者は、EMS向けにパッケージされたUbiquitous RTOS IoT Enabler for EMSを利用することで、安定したネットワーク接続性と強力な組込みセキュリティを備え、かつECHONET Lite規格に準拠したアプリケーションを短期間で開発することができます。さらに、優れたCoreMark®パフォーマンスと超低消費電力動作を実現し、Arm® TrustZone® for Armv8-Mなどの強固なセキュリティを利用可能な、ルネサス社製最新MCUのRAファミリ上位ラインアップであるRA6M4で動作確認済みです。このため、Ubiquitous RTOS IoT Enabler for EMSを入手したら速やかに開発を始めることができます。これらのメリットに加えて、近年大きな懸念となっているオープンソース・ソフトウェア(OSS)に含まれる脆弱性のリスクに対しても、商用ソフトウェアとして自社開発されたUbiquitous RTOS IoT Enablerを利用することで払拭することができるので、IoT機器の利用者にも安心・安全な製品を提供することが可能になります。

システム構成

  • ルネサス社製MCU RA6M4評価キットEK-RA6M4で動作確認済みのSDKとして提供
  • 省リソースのIoT機器でも動作し、高性能・高機能化に寄与するリアルタイムOS TOPPERS-Proに、TCP/IPスタックを省リソースで実現して通信処理を高速で実現する通信プロトコルUbiquitous Network Frameworkと安全なインターネット接続を実現するTLS1.3に対応したUbiquitous TLSを実装済み
  • EMS機器で多く採用される規格に対応したUbiquitous ECHONET Liteを実装済み
Ubiquitous RTOS IoT Enabler for EMSの構成
Ubiquitous RTOS IoT Enabler for EMSの構成
ルネサス社製EK-RA6M4 評価キット
ルネサス社製EK-RA6M4 評価キット

※ルネサス社製EK-RA6M4 評価キットは、Ubiquitous RTOS IoT Enabler for EMSソフトウェア開発キットに含まれません。

特長

  • 動作確認済みソフトウェアパケージのため、入手後すぐに開発を開始することが可能
  • MCUが提供するセキュリティ機能にソフトウェアが対応しており、非常に強固なセキュリティを実現
  • 低消費MCUとリアルタイムOS及び通信処理を高速で行うことで消費電力低減が可能、IoT機器などへの活用でCO2削減に効果

株式会社ユビキタスAI 代表取締役社長 長谷川 聡のコメント

「今や組込みソフトウェアもカーボンニュートラルや電力需給のひっ迫といった社会問題と無関係ではなく、より省電力で高効率なシステムであることを求められていると強く感じています。今回この課題解決に向けて、ルネサス社の高性能・低消費電力MCUであるRAファミリでスマートな機器設計を短期間で実現できるUbiquitous RTOS IoT Enabler for EMSの新バージョンをリリースできたことを嬉しく思います。今後もルネサス社の最新デバイスに対応したソリューションによって、エンドユーザーと社会に受け入れられる製品の実現に貢献していきます。」

ルネサス エレクトロニクス株式会社 MCUビジネス開拓部 担当部長 真田 剛氏のコメント

「Renesas Ready Partner Networkに参画して頂いているユビキタスAI社のUbiquitous RTOS IoT Enablerを使うことで、お客様は、ユビキタスAI社の商用ライセンス製品とルネサスRAマイコンで、すぐに利用可能な安心・安全なパッケージを使用することができます。お客様は自社製品の開発のみに専念でき、大幅な開発時間の短縮、リソース問題の解決が可能となります。ルネサスは今後もユビキタスAI社と協業し、組込みソリューションを用いたIoT機器の開発、普及を推進してまいります。」

株式会社ユビキタスAI(証券コード3858)について

ユビキタスAIは、製造業のお客様を支えるテクノロジーとサービスを提供する企業です。長年にわたる組込みソフトウェアビジネスの実績をベースに、自社開発製品および世界中のソフトウェア製品の販売・サービスにおいて成功を収めています。強みである先進かつ優れたテクノロジーと強固で幅広い顧客基盤を活かしながら、ベンチャー・スタートアップや学術機関との連携による新しいビジネスプラットフォームを構築し、製造業のお客様を支えるテクノロジー・サービスを世界に展開し続けることによって「お客様」「ビジネスパートナー」「社会」の発展に貢献します。
本社所在地 : 東京都新宿区西新宿1-23-7 新宿ファーストウエスト17F
URL : https://www.ubiquitous-ai.com/

投資家の皆様へ

本ニュースリリースは、ユビキタスAIの定性的な業務進捗をお知らせするためのものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。当社業績・経営指標の進捗・予想に関しては、取引所開示情報である、決算短信などをご参照ください。

本ニュースリリースに関するお問い合わせ先

株式会社ユビキタスAI マーケティング&コミュニケーション部 (担当:藤井)
TEL : 03-5908-3451
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本製品に関するお問い合わせ先

株式会社ユビキタスAI エンベデッドプラットフォーム事業部 (担当:橋本)
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