車載機器向けハイパーバイザー COQOS Hypervisor SDK™ ASIL-B 認証取得済み車載機器向けハイパーバイザー
COQOS Hypervisor SDK は、コックピットコントローラー、リアシートエンターテインメントソリューション、テレマティクスシステム、ドメインコントローラーを開発するためのモジュール構造ソフトウェア開発キットです。車載機器向けアプリケーションに最適な Type 1 ハイパーバイザーをベースに構成されています。
ISO 26262:2018 ASIL-B に準拠したハイパーバイザーとして、TUV SUD※の認証を取得しています。
そのアーキテクチャは、複数の個別の仮想マシンをひとつのプロセッサ上で実行して、リアルタイムオペレーティングシステム、Linux や Android などのオープンソースシステム、AUTOSAR(Classic と Adaptive の両方)を統合することができます。
※TUV SUD:世界に 1,000 以上の拠点を持つ第三者認証機関
対象とする車載 ECU
- コックピットコントローラー
- リアシート エンターテインメント
- テレマティクス システム
- ゲートウェイ
- ドメインコントローラー
主な機能
- プロセッサの安全なパーティショニング
- VM(仮想マシン)間の FFI(Freedom From Interference)
- Linux および Android に対応
- セキュリティ機能の追加
- シングルコアまたはマルチコア CPU 上の複数のオペレーティングシステム
- VIRTIO ベースの仮想化
- GPU の仮想化
- ハードウェア仮想化のサポート
- 高速起動機能
- 電源管理機能
主な特長
- セーフティとセキュリティが重要なアプリケーション向けに設計された ASIL-B 認証取得済みのハイパーバイザーです。
- VIRTIO の完全なサポートで、ハイパーバイザーベンダーの固定化(ロックイン)が回避されるので、開発、統合作業、および市場投入までの時間が最小限に抑えられます。
- マネージドブートおよび高速ブートテクノロジーによって、重要な機能の高速な起動が可能です。
- 仮想化された Linux および Android ゲスト OS は、オープンソースのソリューションを自動車システムで利用可能にします。
- VIRTIO デバイスの共有によって、VM 間でハードウェアリソースを共有できます。
- COQOS Hypervisor SDK には、すぐに使用できる一連の構成例が付属しています。
- Adaptive AUTOSAR の仮想化に対応済みです。
利用メリット
- コックピットコントローラーは、単一のシステム内でミックスドクリティカル機能(セーフティと非セーフティ)を組み合わせたものです
- Type 1 ハイパーバイザーは SoC の持つハードウェア機能を最大限に活用して、非常に低いパフォーマンスオーバーヘッドで動作します。
- ハードウェア上で直接動作するハイパーバイザーが、仮想マシンを生成します。パーティショニング機能は、ゲストオペレーティングシステムを外部からの攻撃から保護します。
- 個々の VM は、他の VM の機能に影響を与えることなくアップデートを可能にします。
- マルチチップソリューションから単一の高度に統合されたシステムオンチップ(SoC)に移行することで、ハードウェアコストの削減が可能になります。
- Linux や Android、VIRTIO などの標準的な技術を使用することで、開発コストを最小限に抑えられます。
技術サポート体制
専任の担当者による技術サポートを提供します。
移植・チューニング
ユビキタスAIが提供するソフトウェアの移植サービスからアプリケーションの開発受託サービスなどを、別途承っております。開発期間が短い場合やエンジニアリングリソースが不足している時など、お客様に代わって経験豊富なエンジニアが移植、開発作業を行います。
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