OPC UAデータ管理プラットフォーム Matrikon Data Broker ITとOTを統合しOPC UAの付加価値を追加

Matrikon Data Brokerは、OTデータ層のセットアップと管理から、OTネットワーク間、企業ネットワーク間、クラウドサービス間のセキュアなデータ通信の実施までをワンストップで実現するソリューションです。Matrikon Data Brokerを使用することで、工場やプラントなどにおける現場のデータ通信をスマートに管理することができます。

ITとOTの統合にあたる課題解決を多面的にサポート

Matrikon Data Brokerは、OTデータ層を統合し、OTシステムとITネットワーク上のコンポーネント間におけるデータ通信の確立を促進します。Matrikon Data Brokerの機能は、特定の課題に対するスポットの解決策としても、大規模企業のOTデータインフラ構築プロジェクトの一環としても活用可能です。さまざまな機能を持つMatrikon Data Brokerひとつで、複雑なIT・OTの課題に対応することができます。

機能概要

データ集約機能(Federator)

複数のデータソースを一つのアクセスポイントに集約します。接続するデータソースにあらかじめ事前にアクセスを確立しておけるため、クライアントは必要なデータにすばやくアクセス可能です。

リバースコネクト機能(FireBridge)

ファイアウォールやDMZ(Demilitarized Zones)が含まれる入れ子状のネットワークにおいても、シームレスかつセキュアなOPC UAベースの通信が可能です。 OPC UA規格で規定されている、内から外(サーバーからクライアント)に接続するリバースコネクト機能は、強力なサイバーセキュリティ対策になります。

アダプター

Matrikon Data Brokerのアダプターは、サードパーティー(Modbusなど)のデータにも直接アクセス可能です。

データマッピング

既存・新規のデータソースの双方に、ユーザー側で定義したデータコンテキストを追加できます。これにより、クライアントアプリケーションにとってよりデータを有意なものに変えることができます。

MQTTパブリッシャー

クラウドへの拡張モジュールを用意しているので、Azureなどクラウドサービスへの接続設定が簡単に行えます。

OPCクラシック対応

Matrikon OPC UA Tunneller経由で、既存のサードパーティー製OPCクラシック製品との接続が可能です。

対応する規格、仕様等

対応規格

  • OPC UA DA(OPC UA Data Access)
  • OPC Classic DA(Data Access) ※Matrikon OPC UA Tunnellerと併用時
  • OPC UA Companion Specifications
  • MQTT v1.3(MQTT Publisher extension使用時)
  • Publish機能
  • OPC UA PubSub対応のJSON形式エンコード

ハードウェア要件

  • CPU:4コア以上
  • RAM:8GB以上
  • ハードドライブ:80GB以上
  • TCP/IP接続

対応OS

  • Windows 10
  • Windows Server 2012, 2016, 2019
  • Linux Ubuntu 18.04, 20.04
  • Linux CentOS 8.0
  • Linux Red Hat 8.0(RHEL)
  • Linux Container

関連製品

OPC UA Tunneller

OPCクラシック製品とOPC UA製品間の通信をOPC UA化。煩雑なDCOMの設定が不要で、簡単にセットアップ可能。