IR情報事業概要

当社は、「あらゆるところに遍在する」という意味のラテン語を語源とする「ユビキタス」社会の実現のため、あらゆる電子・電機機器がネットワークに繋がるための技術を提供することを目的として設立されました。

主たる事業として、電気・電子機器向けに半導体を活用して機器を開発するために必要な組込みソフトウェア製品の自社開発と販売、並びに組込みミドルウェア、OS、開発ツールなど、世界中の優れたソフトウェア製品の輸入販売とテクニカルサポート、それらをベースにしたエンジニアリング・サービスの提供を行っています。

2023年4月にデータアナリティクス事業としてIT系のパッケージソフトウェアを販売する株式会社ライトストーンを子会社化、2023年10月には受託開発を中心としたエンジニア人材を多く擁する株式会社グレープシステムを子会社化したことにより、事業ポートフォリオを拡大・強化しています。

当社の製品・サービスの内容

自社開発による、IoT機器向けのさまざまな規格に基づいた通信を実現するネットワークソフトウェア製品、サイバー攻撃や違法な改ざん・複製から機器およびコンテンツを保護するセキュリティ関連ソフトウェア製品、データ管理の効率化に寄与する高速データベース製品、OSの起動時間を短縮し消費電力の削減を実現する高速起動製品などのデバイス組込み用ソフトウェア並びに海外メーカー製の、BIOS、Bluetooth、ネットワーク、セキュリティ、ソフトウェア開発効率・品質向上支援ツール、統計・数値データ解析などのソフトウェア製品の輸入販売と関連するテクニカルサポート、カスタマイズおよびエンジニアリング・サービスを提供しています。また、受託開発ビジネスとして、組込み向けを中心に各種ソフトウェアの設計、開発、およびデータコンテンツのライセンス販売などを行っています。

当社の収益モデル

(1)ソフトウェア使用許諾

ソフトウェア使用許諾は、当社ソフトウェア製品を顧客に使用許諾して対価を得るもので、下記のとおり(a)契約時一時金と(b)ランニングロイヤルティに区分されます。
(a)契約時一時金
当社ソフトウェア製品のソースコードまたはオブジェクトコードを顧客に使用許諾する対価として収受するものです。その性質上、各ビジネスの初期フェーズにおいて発生する売上高です。新規にソフトウェアを開発した場合などは、各社にライセンスすることにより、この項目の売上高が伸びる傾向があります。
(b)ランニングロイヤルティ
顧客が当社ソフトウェア製品を複製してデバイスに組み込んで販売する際に、複製本数に応じて収受する対価です。顧客のデバイス販売期間において継続的に発生する売上高であり、基本的に対応する支出がないため、複製本数が増加すれば利益率の向上に寄与します。
当社は、高利益率を達成するために、ランニングロイヤルティを主たる収益源とすることを目標としており、製品開発やビジネス開発にあたっては、そのことを考慮した展開を行っております。

(2)サポート

当社製ソフトウェアを使用許諾した顧客に対する技術サポートへの対価として収受するものです。納品後一定期間に限って提供する初期サポートや年単位で開発工数を提供する年間サポートなどがあります。売上規模を大きくすることは難しいですが、景気の動向に左右されにくい安定した収益源となります。

(3)ソフトウェア受託開発

顧客の求めに応じて、当社ソフトウェア製品を特定のプラットフォームに移植したり、カスタマイズしたりする対価として収受するものです。投入した開発工数にほぼ比例した売上高となるため、高利益率を達成することは難しいものですが、その後のソフトウェア使用許諾などの売上に繋げるべく、当社製品の評価版ソフトウェア提供と組み合わせる位置付けで行うものです。

事業の系統図

事業の系統図