IR情報株主・投資家の皆様へ

代表取締役社長 長谷川 聡

株主・投資家の皆様には、日頃から格別のご支援を賜り厚く御礼申し上げます。


当社グループの2024年3月期(2023年4月1日から2024年3月31日まで)第2四半期の決算を発表いたしました。業績の概要及び事業状況について、以下のとおりご報告申し上げます。


2023年11月14日
株式会社ユビキタスAI
代表取締役社長 長谷川 聡

2024年3月期 第2四半期 業績の概要

(単位:百万円)

2024年3月期 第2四半期 業績の概要

※四半期純利益:親会社株主に帰属する四半期純利益

当四半期連結累計期間の業績は、売上高1,242百万円(前年同四半期比59.0%増)、営業損失73百万円(前年同四半期は172百万円の損失)、経常損失62百万円(前年同四半期は163百万円の損失)、親会社株主に帰属する四半期純損失58百万円(前年同四半期は166百万円の損失)となりました。

前年同四半期は、特に第1四半期における新型コロナウイルス感染症、ロシア・ウクライナ情勢によるサプライチェーンの影響が、当社業績にも大きく影響しましたが、この影響が軽減したこと、及び2023年4月に子会社化したライトストーン社の業績が寄与し、当四半期の業績は対前年同四半期比で大幅に改善いたしました。

2024年3月期 第2四半期の決算説明資料は、こちら でご確認いただけます。

ソフトウェアプロダクト事業

当事業は、高速起動製品における国内外の車載機器関連および海外民生機器の既存顧客からのロイヤルティ売上、また、データベース製品における産業機器の既存顧客からのロイヤルティ売上を中心に、売上高283,362千円(前年同四半期比18.1%増)、セグメント損失26,393千円(前年同四半期は73,544千円の損失)となりました。

ソフトウェアディストリビューション事業

当事業は、BIOS製品におけるPC及び産業機器の既存顧客からのロイヤルティおよび受託開発売上、Bluetooth製品における既存顧客からのライセンス売上および受託開発売上、ネットワークマネジメント製品における既存顧客からのライセンス売上、ソフトウェア検証・品質向上ツールおよびセキュリティ検証ツールにおける既存顧客からのライセンス売上を中心に、売上高514,683千円(前年同四半期比22.0%増)、セグメント損失40,151千円(前年同四半期は91,494千円の損失)となりました。

ソフトウェアサービス事業

当事業は、既存顧客からの各種受託開発売上、データコンテンツ「YOMI」に関する車載機器向けを中心としたライセンス売上を中心に、売上高113,610千円(前年同四半期比5.2%減)、セグメント損失225千円(前年同四半期は7,553千円の損失)となりました。

データアナリティクス事業

当事業は、教育機関の既存顧客からのパッケージソフト売上を中心に、売上高331,316千円、セグメント損失6,281千円(のれん償却前セグメント利益13,119千円)となりました。

その他

2023年9月、株式会社グレープシステムの全株式を取得して子会社化することに関し、同社株主との株式譲渡契約の締結について決議し承認されたことを発表し、同年10月2日、同契約を実行いたしました。

2024年3月期は、中期経営計画の2年目として、連結売上高2,912百万円、営業利益20百万円を目指し取り組んでおります。
新型コロナウイルス感染症、ロシア・ウクライナ情勢によるサプライチェーンの影響が軽減し、本年度より子会社に加わったライトストーン社の業績も追加されたことで、当年度の第2四半期も計画達成に向けて概ね順調に推移しております。

また、前述の株式会社グレープシステムの子会社化により、同社の2023年10月以降の業績が加算されます。
これに伴い、2024年3月期の業績計画が変更となります。これに関しては、後日、修正開示を実施いたします。

製造業向けビジネスプラットフォームから、製造業を軸としたB2Bテクノロジービジネスプラットフォームへと進化した「HEXAGON」は、賛同・連携企業・団体が累計56社(10月31日時点)となりました。賛同スタートアップ企業も順調に増加しております。
取り組み開始から1年が経過し、賛同企業・団体との連携による具体的な成果を実現すべく、引き続き取り組んでまいります。

新型コロナウイルスによる経済への影響は終息し、当社業績への影響も軽減しましたが、円安やインフレ、複数の地域で発生している紛争など、世界経済に影響を及ぼす多くの課題が存在しており、予断を許さない状況にありますが、これらの課題に対処し、計画達成に向けて取り組んで参ります。

EV普及に伴う自動車の電動化拡大、IoTの普及拡大などにより、今後、組込みソフトウェアの需要は高まるものと思われますが、株式会社グレープシステムの買収により、受託開発を中心に、主たる事業である組込みソフトウェア分野の強化が実現いたしました。
新たに発生する組込みソフトウェアの需要を確保し、成長につなげて参ります。

カーボンニュートラルへの対応、ChatGPTに代表されるLLM(Large Language Model : 大規模言語モデル)などの生成AIによるAI技術の本格的な活用なども含め、100年に一度の変化の中で、当社の強みである組込みソフトウェア事業の強化と新たな事業機会の発掘により、業績向上に向けて取り組んで参ります。

これらの取り組みを通じ、株主価値のより一層の向上に努める所存でございます。 株主の皆様におかれましては、変わらぬご指導ご鞭撻を賜りますよう心よりお願い申し上げます。

※本文に記載されている会社名、製品名は各社の登録商標または商標です。