IR情報株主・投資家の皆様へ

代表取締役社長 長谷川 聡

株主・投資家の皆様には、日頃から格別のご支援を賜り厚く御礼申し上げます。

当社グループの2024年3月期(2023年4月1日から2024年3月31日まで)の決算を発表いたしました。業績の概要および事業状況について、以下のとおりご報告申し上げます。


2024年5月15日
株式会社ユビキタスAI
代表取締役社長 長谷川 聡

2024年3月期 業績の概要

2024年3月期 業績

当四半期連結累計期間の業績は、売上高3,478百万円(前期比79.5%増)、営業利益71百万円(前期は84百万円の損失)、経常利益87百万円(前期は76百万円の損失)、親会社株主に帰属する当期純利益2百万円(前期は148百万円の損失)となりました。

前期は、特に第1四半期における新型コロナウイルス感染症、ロシア・ウクライナ情勢によるサプライチェーンの影響が、当社業績にも大きく影響しましたが、この影響が軽減したこと、並びに2023年4月に子会社化したライトストーン社の業績および同年10月に子会社化したグレープシステム社の売上が寄与し、当期の業績は対前期比で大幅に改善いたしました。

2024年3月期の決算説明資料は、こちらでご確認いただけます。

ソフトウェアプロダクト事業

当事業は、高速起動製品における国内外の車載機器関連および海外民生機器の既存顧客からのロイヤルティ売上、また、データベース製品における産業機器の既存顧客からのロイヤルティ売上を中心に、売上高689,450千円(前期比11.3%増)、セグメント利益17,414千円(前期は23,338千円の損失)となりました。

ソフトウェアディストリビューション事業

当事業は、BIOS、Bluetooth、ネットワークマネジメント等の海外製品における既存顧客からのロイヤルティおよび受託開発売上、また、セキュリティ検証ツール・サービスの新規顧客への販売を中心に、売上高1,242,507千円(前期比23.4%増)、セグメント損失14,826千円(前期は93,045千円の損失)となりました。

ソフトウェアサービス事業

当事業は、既存顧客からの各種受託開発売上、データコンテンツ「YOMI」に関する車載機器向けを中心としたライセンス売上に加え、グレープシステム子会社化により、売上高663,629千円(前期比112.6%増)、セグメント利益41,936千円(前期比29.9%増)となりました。

データアナリティクス事業

当事業は、教育機関の既存顧客からのパッケージソフト売上を中心に、売上高883,414千円、セグメント利益27,118千円となりました。

2025年3月期は、2023年10月に子会社化した株式会社グレープシステムの業績が通年で反映することから、対前期比で売上については大幅増を見込みます。営業利益に関しては、のれんの償却が発生するため、前期から減少、中期経営計画の数値を目指しますが、のれん償却前営業利益では増加を見込んでおります。
これまで、当社は製品販売及びこれに伴い発生する受託開発を中心に事業展開をしておりましたが、株式会社グレープシステムのグループ化に伴い、これまで対応力不足により獲得できなかった受託開発を伴う製品販売案件や、既存の当社顧客からの製品販売とは関連しない受託開発案件への対応力を強化することができました。
株式会社グレープシステムも既存顧客との継続的な契約があるため、一定の時間は必要となりますが、連携を深めて、収益力強化を目指してまいります。

製造業向けビジネスプラットフォームから、製造業を軸としたB2Bテクノロジービジネスプラットフォームへと進化した「HEXAGON」は、賛同・連携企業・団体が累計79社(4月30日時点)となりました。賛同スタートアップ企業も順調に増加しており、共同開発に向けたディスカッションなども始まっています。自治体と連携した取組についても、まだ具体的な収益には至っていませんが、HEXAGONの認知と、活動へのご支援をいただいています。
取り組み開始から1年10カ月が経過し、賛同企業・団体との連携による具体的な成果を実現すべく、引き続き取り組んでまいります。

2027年3月期の目標値である売上高50億円の実現並びに収益力強化に向けて、引き続き、M&Aによる事業規模の拡大、並びに事業および開発体制の強化を目指してまいります。

これらの取り組みを通じ、株主価値のより一層の向上に努める所存でございます。 株主の皆様におかれましては、変わらぬご指導ご鞭撻を賜りますよう心よりお願い申し上げます。

※本文に記載されている会社名、製品名は各社の登録商標または商標です。