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2021年06月07日
株式会社ユビキタスAIコーポレーション
Jungo社がXilinx社との協業を発表、ドライバー・キャビンモニタリングシステム「CoDriver」がXilinx Zynq 7000シリーズ上で動作
Jungo Connectivity Ltd.(イスラエル、以下「Jungo社」)が、米国Xilinx社の28nm Zynq-7000 SoC ファミリを使用し、ドライバーモニタリングシステム(DMS)と乗員モニタリングシステム(OMS)を統合した次世代のドライバー・キャビンモニタリングシステム「CoDriver」について、2021年5月24日に発表を行いました。
先進運転支援システム(ADAS)市場に包括的なソリューションを提供する今回のコラボレーションでは、費用対効果の高い、フレキシブルなハードウェアおよびソフトウェアソリューションの提供を目指しています。畳み込みニューラルネットワーク (CNN) アルゴリズムは急速に進化し続けており、自動車メーカーは、CNNの実装を進化、最適化、強化するための柔軟かつ成熟したプラットフォームを必要としています。
Jungo 社のCoDriverは、センサーに依存せず、一台のカメラでドライバーだけでなくキャビン全体のモニタリングを可能にするソリューションです。CoDriverが提供するソフトウェアのパラメーターをカメラ位置に合わせて柔軟に変更することで、バックミラーに設置した一台のカメラで、リアルタイムの注意散漫および眠気のアラート、乗員の行動や体調の急変、子供の置き去り検出など、幅広い機能が利用できます。
Xilinx Zynq-7000 SoC には、プログラマブル ロジック (PL)、ディープ ラーニングプロセッサ ユニット (DPU)、および CPU コアが含まれています。 PL内に並列処理パイプラインを作成することで、可能な限り最高の処理効率を実現します。DPUを使用すると、PL、DMSおよび OMSのディープラーニングのモデル内で構成可能な計算エンジンを高度に最適化でき、最大40倍の高速化が可能になります。
このソリューションは、自動車メーカーが New Car Assessment Program (NCAP) および運転者の眠気と注意の警告を対象とした欧州一般安全規制 (GSR) の基準を満たすよう作られており、2024年に予想される車内センシング需要の高まりへの対応が期待されます。
Jungo社 会長 Ophir Herbst氏のコメント
「Xilinx社のZynq プラットフォームにCoDriver DMSとOMS ソフトウェアを実装することで、コスト効率の高いソリューションが提供され、市場投入までの時間が短縮されます。このソリューションは、自動車メーカーが複数のアプリケーションを同時に使用する際にハードウェアリソースの使用を最適化する柔軟性を提供し、コストを削減し、システムの統合性を強化します。」
Xilinx社 オートモーティブ担当シニアディレクター Willard Tu氏のコメント
「Zynqプラットフォーム上でCoDriverを拡張することで、Jungo社とXilinx社は、DMSおよびOMS市場で予想される急激な成長に向けての準備を進めています。順応性に優れたZynq-7000ファミリのPLは、新規開発のAI技術に対するJungo社製ソフトウェアのアップグレードを可能にするとともに、将来の競争力を確保します。」
※本ソリューションについては、ユビキタスAIまでお問い合わせください。