EFI/UEFI準拠BIOS InsydeH2O® UEFIのリーディングカンパニーによる提供製品。 PC向け、IoT/組込み向け、サーバー向けBIOSをラインアップ

InsydeH2O(インサイドエイチツーオー)は、従来のBIOS(Basic Input/Output System)を置き換えるために開発された新技術「EFI/UEFI」仕様を実装した、C言語ソースコードベースの次世代BIOSです。

UEFIはモジュール化を意図して設計されているため、カスタマイズしたコードを再利用できる可用性が特長です。

InsydeH2Oには、強力なソフトウェアデバッグ&診断ツールH2ODDTや、標準的なカスタマイズを容易にする統合開発環境H2OIDEがオプションで用意されています。

主な特長

クライアントPC向けInsydeH2O

  • クライアントPC製品としてトップクラスのシェアを誇るUEFI BIOS
  • 洗練されたアーキテクチャにより、新しいプラットフォームの市場投入期間が短縮され、ハードウェアの革新をより容易に実現
  • Intel、AMDのリファレンスデザインをサポート
  • NIST SP800-147、155、193といったセキュリティ要件に沿ったBIOSが、より堅牢なプラットフォームを提供
  • 最新のUEFI、 PI、および業界仕様に対する包括的なサポート
  • 可用性に優れたライブラリによるカスタマイズ手法により、次世代のシリコンに追従した後継製品開発に貢献
  • 高速起動テクノロジーにより、数秒での高速起動を実現

サーバー向けInsydeH2O

  • ブレード、ストレージ、エンタープライズ、マイクロサーバー、データセンター向けに最適化された信頼性の高いファームウェアソリューション
  • IPMI、 RAS、 WHEAなどを含む最新の高度なサーバーテクノロジーのサポート
  • IntelおよびAMDのすべてのサーバー製品ロードマップをサポート
  • Windows ServerからLinuxディストリビューションまで、最新のセキュアサーバーOSとの互換性

IoT/組込み向けInsydeH2O

  • 小型の組込みシステムからストレージやIPCまで、 IoTおよび組込みプラットフォーム向けの信頼性の高いUEFI BIOS
  • IntelおよびAMDのすべての組込みロードマップをサポート。簡単にドロップインできる組込み機能(マルチSIO、 シリアルコンソールリダイレクション、ハードウェアモニタ、高速起動+カスタマイズ)
  • 世界中の何百というIoTおよび組込み機器メーカーのサポート実績

H2ODDTソフトウェアデバッグ&診断ツール

  • メモリサイジング前のPEIの段階からデバッグ可能
  • C言語ソースレベルでステップ実行可能なデバッギングとトレース機能
  • USB 2.0インターフェース(Insyde H2ODDT専用ケーブルが付属)
  • Windows用のデバッガソフトを同梱

H2OIDE InsydeH2O用統合開発環境

  • InsydeH2O用に設計されたUEFIファームウェア開発用の統合開発環境
  • 経験の浅いBIOSエンジニアでもBIOS機能を簡単に設定できる手段を提供
  • UEFIのソースコードに触れずに、UI上でGPIO、SSID、フラッシュマップ、オプションROM、PCIルーティングといった設定が可能

ユーザーメリット

高品質

  • UEFIのリーディングカンパニーによるUEFIに最適化された設計
  • グローバルでの採用実績に裏打ちされた高い品質

カスタマイズ性

  • 多様なカスタマイズサービス関数による安全なカスタマイズ
  • カスタマイズツールにより、BIOS開発未経験者にもカスタマイズ可能
  • C言語ソースコード提供可能

高い生産性

  • 再利用性の高いモジュール化された設計による生産性の向上
  • 優れたデバッグツールで効率よく品質向上を図ることで、短期間での市場投入が可能

ターゲット製品 / 対応製品 / 互換性など

技術サポート体制

専任の担当者による技術サポートを提供します。

移植・チューニング

社内に開発部門を有し、お客様の製品開発を支援しています。各種サーバー、ノート型PC、組込み機器メーカー向けに、ライセンス販売から技術サポート、トレーニングおよびユーザハードウェアへの移植などのサービスを一貫して提供します。

関連製品

Insyde Supervyse®

Supervyseは、業界標準のIPMI2.0に準拠したBMCファームウェアです。

技術コラム

【技術コラム】脆弱性情報に冷静に対応するために ~足下のセキュリティとして2つのセキュアブート~

2018年初頭のSpectre / Meltdown騒動をきっかけに、脆弱性に関する情報が日々公表され、これにより産業用PC、組込みPCに対する危機意識がさらに高まっています。

さまざまなセキュリティホールを防ぐことは大切ですが、OSのブート時に行うべき最低限のセキュリティ対策は十分でしょうか? UEFI対応BIOSでは、NIST800-147 でも規定されている、次の2つのセキュアブートが利用可能です。

1. Measured Boot

BootシーケンスでSHA256によるハッシュ値の記録、検証することによる、Root of Trustを利用したファームウェアの改ざんを検出するセキュアブートです。

2. Secure Boot

起動するOSのブートローダの電子署名を検証し、正式な電子署名を持たない不正なOSの起動を抑止するセキュアブートです。最近では、UEFIルートキットが検出され始めており、Secure Bootによって攻撃を防げることがわかっています。

今後は、組込みプラットフォームでもセキュアブートへの対応が必須となってくるでしょう。

脆弱性情報に対して冷静に対応するために、まずは足元のセキュリティを見直してはいかがでしょうか。

関連製品:InsydeH2O®