Linux/Android高速起動Ubiquitous QuickBoot

すぐに使える​快適さを​実現

Ubiquitous QuickBootは、特許技術に基づく革新的な仕組みにより、組込み機器やシステムの起動時間を大幅に短縮するためのソフトウェアソリューションです。
通常のブートプロセスではOSやアプリケーションの初期化に時間がかかりますが、QuickBootはメモリの状態をスナップショットとして保存し、次回起動時にその状態を高速復元することで、ほぼ瞬時にシステムを起動させることができます。

Ubiquitous QuickBootロゴ

起動時間が​長い​ことに​よる​課題

  • 製品そのものの使いやすさや快適さへの不満につながる
  • 必要な機能をすぐ使えない
  • 製造工程のテスト効率が低下する
  • スリープ状態でも微量な電力が消費され、バッテリー持続時間が減り環境負荷が増える

Ubiquitous QuickBootは、​​このような​​お客さまの​​課題を​​解決​します!

Ubiquitous QuickBootが​選ばれる​理由

起動時間を劇的に​短縮し、​快適さ・​効率・​省エネを​同時に​実現

QuickBootは、LinuxやAndroidを搭載した機器に求められる"すぐ使える快適さ"を実現する高速起動ソリューションです。

電源ONから瞬時に利用できることで、ユーザー満足度を高めるとともに、製造工程の効率化にも貢献します。さらに、待機電力ゼロの完全電源OFFを可能にすることで、省エネと環境負荷低減を両立。

快適な操作性・生産性・省エネを同時に実現する、それがQuickBootです。

デモ動画

QuickBootデモ
(Linux on NXP i.MX 8M EVK)

QuickBootデモ
(Android 10 on MediaTek MT2712 EVB)

QuickBootデモ
(Linux on STM32MP1 EV1)

採用事例デモ動画
(KENWOOD MDV-Z700)

特長

起動時間を大幅短縮起動に必要最低限なメモリを復元

2種類の起動モード

QuickBootには、ユビキタスAI独自の方式による2種類の起動モードを備えています。

  • Standardモード
    不揮発性メモリ内に格納されたスナップショットイメージ(圧縮サポート)を効率良く一挙にRAMに復元する、下記のケースに最適な起動モードです。
    • 高速起動への要求レベルがあまり高くない
    • アプリケーションを含めたシステムのメモリ使用量が多くない
    • 起動直後のシステムの安定動作を重視する場合(デバッグ時等)
  • Advancedモード
    不揮発性メモリ内に格納されたスナップショットイメージ(圧縮サポート)からシステムの起動に必要なメモリ領域を優先的に不揮発性メモリからRAMに復元し、起動時のメモリ転送量を最小限に抑えることで高速起動させる起動モードです。
    高速起動への要求レベルが高く、起動時間の短縮を重視する場合に最適です。

主な機能

  • SecureBoot対応
    SecureBootと協調した動作が可能。従来の改ざんチェックに加えて、QuickBoot主要モジュールとスナップショットイメージを含めた形で改ざんを検知しながら、セキュリティ面に配慮した高速起動を実現
  • 起動時間が大幅に短縮
    スナップショットイメージの読込み時間を従来比で 30%~40%高速化させた Super Read Boost機能
  • スナップショットイメージの読み出しサイズの最適化スナップショットイメージの読み出しサイズをユーザー指定により柔軟に調整でき、アプリケーションに最適な高速起動が可能
  • 起動時にマルチコアを使ったユーザースレッド
    CPUコアごとにユーザースレッドを定義し、バックグラウンドで複数のタスクの動作をサポート。これにより、起動途中に他の処理を同時に実行することが可能
  • ハードウェア依存部をソースコード提供
    簡単にターゲットプラットフォームへ移植ができるように、ハードウェア依存部はオープンソースで提供
  • Android向けオプション製品
    Androidアプリケーションの追加・アップデート・削除、各種設定値の反映、OTA、ファクトリーリセットに対応したAndroid向けのアドオンパッケージAndroid Packを用意

など

パッケージ構成

QuickBoot SDK

お客様のターゲットボード環境にQuickBootを実装するためのSDK(ソフトウェア開発キット)です。


:QuickBootコンポーネント

Android Pack

QuickBootをAndroidで使用する場合、基本パッケージのQuickBoot SDKに加えてAndroid スタティックモード・プラス起動をサポートするオプションパッケージ Android Packが必要になります。

スタティックモード・プラスのサポートにより、Androidアプリケーションのインストール、アンインストールのサポート、言語選択、音量などの設定変更が保持することが可能になります。

Androidスタティックモード・プラス

最新版Android Pack 3.0では、「Androidスタティックモード・プラス」をサポート。運用中にAndroidアプリケーションをパッケージ単位でインストール・アップデート・削除することが可能になったのに加え、2種類の運用モードを用意し、各種設定値や状態の反映方式を機能強化しています。

2種類の運用モード

これまで、QuickBoot起動後に変更されたAndroid自体やインストールされているアプリケーションで管理しているさまざまな設定値や状態は、開発者自身がAndroid Packに同梱されているサンプルコードを参照し、変更された設定値および状態を個々に反映する処理を追加する必要がありました(Normalモード)。

今回のAndroid Pack 3.0の機能強化では、従来のNormalモードに加えて新たにSupportモードをサポートし、Android自体やAndroidアプリケーションで管理しているすべての設定値と状態を自動で反映できるようにしています。これにより、アプリケーションや用途に応じて、Androidスタティックモード・プラスの運用モードをNormalモードとSupportモードの2つから選択することができます。

運用モードメリットデメリット
Normalモード対象とする設定値と状態の範囲を必要最小限にすることでSupportモードよりも起動時間を早くできる開発者が反映させる処理を実装する必要がある
Supportモード反映させる処理の実装は不要対象とする設定値と状態の範囲がすべてとなるためNormalモードよりも起動時間が長くなる

Normalモードは、組込みに特化し、より速い高速起動が要求されるAndroidをプラットフォームとして利用した機器開発に最適なモードです。一方、Supportモードは、Androidタブレットのような汎用性の高いアプリケーションに最適なモードです。

QuickBoot採用事例

採用製品事例

  • 車載機器
  • タブレット​/​
    電子​ブック
  • テレビ
  • 医療機器
  • 通信機器
  • 無線装置
  • 画像はイメージであり、実際の採用製品とは異なります。

QuickBoot​に関する​お問い合わせ

まずは話を聞いてみたい方

お気軽相談

お客様の製品の起動時間に課題をお持ちの方は、お気軽にご相談ください。

メニューを閉じる
一つ前に戻る