組込みにおいてUSBホストコントローラーを選択する際の注意点
USBホストとUSBデバイス間の抽象的なハードウェアアーキテクチャは、USB-IFの規格によって以下のような構造が提示されています。
USBホストバッファ/パイプ/USBデバイスエンドポイント アーキテクチャ
パソコンに搭載されたホストコントローラーは、OHCI(USB1.1)/ EHCI(USB2.0)の標準コントローラーと呼ばれているものです。組込み向けSoCのUSBホストコントローラーにも、OHCI/EHCI互換のホストコントローラーを搭載したSoCを見かけます。
最近は、ハイエンドの組込み向けSoCにより、最新のxHCI(USB3.0)ホストコントローラーを搭載したものも出てきました。しかし、これはあくまで上位のSoCであり、安価なワンチップマイコンでは高機能な標準ホストコントローラーではなく、機能を割り切ったベンダー独自仕様のコントローラーが搭載されることがあります。そのような独自仕様のコントローラーでは、使用できるパイプの数が制限されたホストコントローラーであることが多く、パソコンのように外部ハブでさまざまなUSBデバイスをいくつも繋げて使うような利用方法は、パイプ数の制限によりできません。
USBホスト機能を搭載した組込みデバイスシステムを検討する場合、必ずSoCで搭載されたホストコントローラーの仕様を意識する必要があります。
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