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2019年05月28日
株式会社ユビキタスAIコーポレーション
組込み用 高速・電源断対応ファイルシステム「Reliance Nitro™ for Android/Linux」v5.1.0リリース、ファイルシステムレベルの暗号化(fscrypt)に対応
Datalight 社製 Linux/Android 用 高速・電源断ファイルシステム「Reliance Nitro™ for Android/Linux」が、v5.1.0 にバージョンアップしました。
主なバージョンアップ内容
- Linux fscrypt※に対応
- Linux カーネルバージョン5.1までのサポートを追加
※fscryptとは
fscrypt は、ディレクトリ単位での暗号処理を可能にするファイルシステムレベルの暗号化機能です。Android7.0 以降でサポートされている FBE(File-based encryption)を実現し、必要データのみを暗号処理対象にすることで、暗号処理にかかるオーバーヘッドを軽減します。
Android は、POS など業務用途のモバイル機器で使われるケースが増えており、重要度の高まっているストレージ内データの秘匿性の保証を可能にする fscrypt への注目も高まりつつあります。
Reliance Nitro™ for Android/Linux と EXT4 の fscrypt 機能有効時の違い
Linux のファイルシステムの一つとして一般的に使用されている EXT4 で堅牢性の高い journal モード(ユーザーデータ/メタデータを電源断から保護)を使用した場合、fscrypt 機能を有効にするとユーザーデータのみを保護対象とする ordered モードへロールバックします。そのため、fscrypt でデータの機密性を保持しながら電源断に対応することはできません。
一方、Reliance Nitro™ for Android/Linux は、fscrypt 機能の有効/無効にかかわらず、常にユーザーデータ/メタデータを電源断から保護しています。これにより、データの機密性を保持しながら電源断が発生した際の対応が可能になります。