ニュース展示会イベントレポート

2023年07月14日
株式会社ユビキタスAI

イベントレポート:スタートアップカンファレンス「IVS 2023 KYOTO」パネルディスカッション「大企業とのコラボレーション成功の秘訣 ~スタートアップが成長するために取り組むべきこと~」

6/28(水)~30(金)に京都市勧業館 「みやこめっせ」 で開催されたHeadline社主催 「IVS2023 KYOTO」 において、当社代表取締役社長・長谷川聡がモデレーターを務めたパネルディスカッションが開催されました。
IVSはスタートアップ・ベンチャーとベンチャーキャピタルを繋ぐイベントで、今年度は事前登録で9,000人を超える規模となりました。

IVS2023 KYOTOのパネルディスカッションの様子

パネルディスカッション

パネルディスカッションでは 「大企業とのコラボレーション成功の秘訣 ~ スタートアップが成長するために取り組むべきこと ~」 と題し、大企業において新規事業を立ち上げ、事業化を実現してきた各スピーカーから、スタートアップ/ベンチャー経営者に向けて、新規事業立ち上げに必要な要素について語られました。

パネルディスカッションのスピーカーは、株式会社JVCケンウッド・園田剛男取締役常務、オムロン株式会社・竹林一シニアアドバイザー、株式会社パラレルワールド・児堂(ちごどう)義一代表取締役社長、NPO法人ブロードバンドスクール協会・若宮正子理事の4名で、それぞれの知見や観点に基づいた内容で、会場のStage Bはほぼ埋まるほどの大盛況でした。

セッションの要点

JVCケンウッド・園田様

「国際標準化活動」「新規事業創造」「経営統合」の経験から、以下3点の重要性が説明されました。
① 自由な発想
② 五感+1
③ 仮説検証の実行

オムロン・竹林様

「経営活動」「社会活動」「研究活動」「発信活動」を行っており、起承転結を常に考えることの必要性が説かれました。新しい価値創造にはバラエティに富んだ人材が必要ですが、想像力を強みとする起承型人材と実行力を強みとする転結型人材の協調が重要であると考えられています。また、ベンチャー企業と既存企業にグランドデザインを描く「承」人材も必要と述べられていました。

パラレルワールド・児堂様

村田製作所在籍時にデバイス事業をゼロから立ち上げた経験から、関係者、特に上層部への理解を得ること、そして強い意志と推進力をもって事業化を進めていかなければならないことが説明されていました。

ブロードバンドスクール・若宮様

高校卒業後、定年まで三菱UFJ銀行で勤務された経験、特に社内ベンチャーで行った「ワイドネットの開発」について紹介されていました。その取り組みは、事務のコンピュータ化に関する先験的な視点を持ち、学歴やジェンダーへの差別や偏見がまだ根強くあった時代に、立場を超えて実現させるという強い意志を感じるものでした。

IVS2023 KYOTOのパネルディスカッションの参加者の方々

パネルセッション参加者情報

■スピーカー

園田 剛男様

株式会社JVCケンウッド 取締役常務執行役員
最高技術責任者(CTO)・最高情報セキュリティ責任者(CSIO)

竹林 一様

オムロン株式会社 イノベーション推進本部 シニアアドバイザー
/京都大学経営管理大学院 客員教授

児堂 義一様

株式会社パラレルワールド 代表取締役
/同志社大学ウェルビーイング研究センター 嘱託研究員
(前職:株式会社村田製作所 共通基盤技術センター長)

若宮 正子様

ITエバンジェリスト/NPO法人ブロードバンドスクール協会 理事
/デジタル庁 デジタル社会構想会議構成員
(元三菱銀行勤務)

■モデレーター

長谷川 聡

株式会社ユビキタスAI 代表取締役社長