組込み向けUSBホストプロトコルスタック HE-USB/H 豊富な対応実績。USB 1.1/2.0に準拠し、ROM/RAMの低フットプリントを実現

USBホストスタックは、機器にUSBホスト機能を組込むためのソフトウェアです。

主な特長

  • USB 1.1/2.0準拠
  • 少ないROM/RAMフットプリント
  • CPU非依存
  • RTOS抽象化レイヤによる多くのRTOSをドロップインサポート、またRTOSなしでも動作可
  • すべてC言語で記述
  • ソースコード提供
  • PCIバス、ローカルバスなど充実したUSBコントローラ対応
  • コントロール転送、インタラプト転送、バルク転送、アイソクロナス転送をサポート
  • ハイスピード、フルスピード、ロースピードをサポート
  • On-The-Goに対応した製品も提供

対応コントローラ

スタンドアロン
USBコントローラ
すべてのOHCI、EHCI互換コントローラ
MaximMAX3421E
NXPSAF176x、ISP1161、ISP1181、ISP136x、ISP156x、ISP1761
SynopsysSynopsys OTG controller
Mentor GraphicsMUSB OTG controller
MCURenesasSH、RX、RL、78K
STMicroelectronicsSTM32
CypressFM0/FM3/FM4
AtmelAVR32、SAM3/4/7/9
InfineonC164
MicrochipPIC24、PIC32、PIC32MZ(MUSB DMA)
Texas InstrumentsStellaris、C2000、Hercules、DaVinci、Sitara、Tiva、TM4C123、TM4C129
NXPi.MX、Kinetis、ColdFire、PowerPC、Vybrid、QorIQ、LPC1300/1700/1800/2000/3000/4000
Analog DevicesBF60x(MUSB DMA)
InfineonXMC
Silicon LabsEM32
MicrosemiSmartfusion2 SoC(MUSB DMA)

主な用途(アプリケーション例など)

  • 携帯メディアプレーヤー
  • マスストレージ機器
  • ヒューマンインターフェース機器
  • AV機器
  • 携帯電話
  • 固定電話
  • 有線LAN端末
  • 無線LANドングル
  • レジデンシャルゲートウェイ
  • 計測装置
  • 試験装置
  • 医療機器
  • データロガー
  • バーコードリーダー

オプション/拡張性

USB 2.0(On-The-Go Specification Supplement)のデュアルロールデバイスをサポートする拡張パッケージを用意しています。

クラスドライバ対応

機能クラスドライバ
コネクティビティHub
ヒューマンインターフェースHID(マウス、キーボード、ジョイスティック、Generic デバイス)
ストレージMass Storage
シリアル & Ethernet
エミュレーション
RNDIS、CDC-ACM、CDC-ECM、CDC-EEM、CDC-NCM、CDC-FTDI
オーディオAUDIO、MIDI
マルチメディア & 印刷Printer
IC-CARD アクセスコントロールCCID
バイナリデータ交換CDC-OBEX

※ 独自ベンダクラスを作成するための、RAW バルククラスドライバパッケージも用意。

技術サポート体制

1年間の技術サポートを有償で提供いたします。 開発段階の技術的な疑問に、製品を熟知した専任サポートスタッフがメールや電話でサポートし、お客様の開発を強力にバックアップいたします。

移植・チューニング

弊社が提供するソフトウェアの移植サービスからアプリケーションの開発受託サービスなどを、別途承っております。開発期間が短い場合やエンジニアリングリソースが不足している時など、お客様に代わり経験豊富なエンジニアが移植、開発作業を行います。

技術コラム

【技術コラム】組込みにおいてUSBホストコントローラーを選択する際の注意点

USBホストとUSBデバイス間の抽象的なハードウェアアーキテクチャは、USB-IFの規格によって以下のような構造が提示されています。

  • USBホストバッファ/パイプ/USBデバイスエンドポイント アーキテクチャ

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パソコンに搭載されたホストコントローラーは、OHCI(USB1.1)/ EHCI(USB2.0)の標準コントローラーと呼ばれているものです。組込み向けSoCのUSBホストコントローラーにも、OHCI/EHCI互換のホストコントローラーを搭載したSoCを見かけます。

最近は、ハイエンドの組込み向けSoCにより、最新のxHCI(USB3.0)ホストコントローラーを搭載したものも出てきました。しかし、これはあくまで上位のSoCであり、安価なワンチップマイコンでは高機能な標準ホストコントローラーではなく、機能を割り切ったベンダー独自仕様のコントローラーが搭載されることがあります。そのような独自仕様のコントローラーでは、使用できるパイプの数が制限されたホストコントローラーであることが多く、パソコンのように外部ハブでさまざまなUSBデバイスをいくつも繋げて使うような利用方法は、パイプ数の制限によりできません。

USBホスト機能を搭載した組込みデバイスシステムを検討する場合、必ずSoCで搭載されたホストコントローラーの仕様を意識する必要があります。

関連製品:組込み向けUSBホストプロトコルスタック HE-USB/H