フラッシュメモリー管理ソフトウェアFlashFX® Tera

オンボードフラッシュメモリーの​長寿命化、​データの​信頼性向上、​機密性の​確保、​高パフォーマンスを​実現

オンボードフラッシュメモリーは、リムーバブルメディア(SDカード、USBメモリー、SSDなど)と比べて安価です。しかし、フラッシュメモリーは、「寿命」の限界という特有の課題を持つこと、データの「信頼性向上」「機密性保持」をソフトウェア側で対応する必要があることなど、単純なドライバー機能(リード/ライト/消去)だけでは適切に使うことができません。

FlashFX Teraは、フラッシュメモリーの複雑な管理に対応し、安心して使用できる環境を提供するフラッシュメモリー管理ソフトウェアです。

Tuxera社ロゴマーク

オンボード​フラッシュ​メモリーを​使用する​際の​課題

  • 書き換え回数の制限により、製品寿命の前にフラッシュメモリー自体の寿命を迎えてしまう
  • 保存したデータが壊れる
  • 上書きによるデータ消去ができず、即時消去が必要なセキュリティデータをフラッシュメモリーに保存できない

このようなお客さまの​課題を​FlashFX Teraが​解決します!

FlashFX Teraが​選ばれる​理由

1

ウェアレベリングと​独自フォーマットで​長寿命を​実現

FlashFX Teraは、静的ウェアレベリング機能と独自アドレス変換技術を組み合わせることで、フラッシュメモリー全体の書き換えを均等に分散させ、特定領域の劣化を防ぎます。使用頻度の低い領域も積極的に活用されるので、メモリーセルの寿命を飛躍的に延ばすことが可能です。

2

フラッシュメモリの​データ​破損​対策と​信頼性

フラッシュメモリーは、長期間の使用や書き換えの繰り返しにより「記録セルの劣化(保存力の低下)」や「読み書き時の誤り(ビットエラー)」が発生しやすくなり、適切な管理が行われないとデータが破損する恐れがあります。
FlashFX Teraは、こうしたリスクが顕在化する前に適切に対処し、正常データの保護と修復をおこなうことでシステム全体の信頼性と耐久性を向上させます。

3

セキュリティデータを​即時消去

フラッシュメモリーは、物理的な制約から既存データの上書ができず、一度書き込まれたデータを消去するには専用の消去処理が必要なことから、機密情報のような即時消去が求められる重要データの保存には不向きとされてきました。
FlashFX Teraは、特定領域を指定して消去する機能を備えており、セキュリティ要件の高いシステムでもオンボードフラッシュメモリーを安心して使用できます。

FlashFX Teraについて​詳しく​知りたい方へ

FlashFX Teraの詳細について知りたい方、フラッシュメモリー管理に課題をお持ちの方は、お気軽にご相談ください。

\ 詳細説明をご希望の方はこちら /

お気軽相談をする

主な特長

長寿命

ウェアレベリング書き換えが発生しない静的領域もウェアレベリング対象とします。これにより、管理するフラッシュメモリー領域を、書き換え限界まで使用できます。

信頼性

データ書き戻し(データスクラブ)機能NAND型フラッシュメモリーは、セルへの繰り返しアクセスや長期保存によりビット化けが発生します。FlashFX Teraは、ビット化けしたデータを補正して書き戻すことでデータの破損を防ぎます。

不良ブロック管理不良ブロックを自動で検出・置換するため、アプリケーションは不良ブロックを意識する必要がありません。

電源断対応予期せぬ電源断でデータ不整合が発生しても、次回起動時に自動的に検出・修復します。

機密性

セキュアイレース機能指定したデータをフラッシュメモリーから即時消去します。

高パフォーマンス

独自フォーマット高速アクセスに対応した独自フォーマットにより、高パフォーマンスを実現します。

利便性

ライフタイムモニタフラッシュメモリーの疲弊度を、アプリケーションから確認できます。

柔軟なコンパクション(ガベージコレクション)設定バックグラウンドスレッドによるコンパクション処理やAPI発行による即時コンパクション実行など、システムに合った設定が可能です。

マルチパーティション対応1つのフラッシュチップを複数のパーティションに分割できます。これにより、OSイメージ配置領域/FATファイルシステム管理領域/電源断対応Reliance Nitroファイルシステム管理領域など、1フラッシュチップ上に複数の領域を作ることができます。

ファイルシステム選択の自由FlashFX TeraはUBIFSやYAFFS2と異なり、ファイルシステム機能は付属していません。そのため既存システムで使用していたファイルシステムをそのままオンボードフラッシュメモリー上で使用できます。また、FATファイルシステム電源断対応ファイルシステムなど、システムに合ったファイルシステムを選定することも可能です。

ドライバ機能のみ使用可ブートローダなど、アドレス変換せずにリード/ライトや消去したい場合にもご利用いただけます。

対応フラッシュメモリタイプさまざまなチップメーカのNOR、SPI NOR、NAND、SPI NANDをサポートしています。また、ECCが必要なNORなど、特徴あるフラッシュメモリーにも柔軟に対応します。

リアルタイムOSやOSレス環境には、小フットプリントフラッシュメモリ管理マネージャFlashFX Tera RTをお勧めします。
詳細はお問い合わせください。

FlashFX Teraの構造

アドレス変換なしアドレス変換ありSPI NORSPI NANDNORNANDブートローダーSPIドライバアプリケーションファイルシステム

対応機能

FlashFX TeraFlashFX Tera RT
NAND
NOR
不良ブロック管理〇(特許技術)
ウエアレベリング静的/動的静的/動的
ECC(検出/補正)
リードディスターブモニター
データスクラブ
セキュアイレース
ライフタイムモニター

※:FlashFX Tera RTは、リアルタイムOS・OSレス環境用です。

システム要求項目

FlashFX TeraFlashFX Tera RT
CPU32ビット/64ビット
RAMサイズNAND:100KB以上
NOR:50KB以上
10~15KB
対応メディアSLC NAND, MLC NAND, EZNAND, NOR, MVRAM
対応インターフェースパラレル
シリアル(SPI. QSPI. OctoSPI)
対応規格Open NAND Flash Interface (ONFI 3.0)
Common Flash Memory Interface (CFI)
推奨OSVxWorks
Linux
Android
RTOS
OSレス

※:FlashFX Tera RTは、リアルタイムOS・OSレス環境用です。

技術サポート・移植・チューニング

技術サポート

専任の担当者が技術サポートいたします。

移植・チューニング

ソフトウェアの移植サービスやアプリケーションの開発受託サービスなどを別途承っております。開発期間が短い場合やエンジニアリングリソースが不足している時など、お客さまに代わり経験豊富なエンジニアが移植、開発作業を行います。お気軽にご相談ください。

関連技術コラム

  • USBデバイスの活用

    組込み機器の性能を最大限に引き出すために、USBインタフェースを活用した機能拡張が注目されています。ユビキタスAIは、USBインタフェースを通じたさまざまな機能拡張ソリューションをワンストップで提供し、お客様のニーズにお応えします。これらのソリューションはすべて必要なソフトウェアも含めてご提供可能のため、お客様は短期間での導入を実現できます。

関連製品

  • 組込み向け高速・電源断ファイルシステムReliance Nitro™

    独自技術で電源断からユーザーデータ、メタデータを守る組込み機器向け高速ファイルシステム

    Reliance Nitroは、比類ない"高速性"を発揮するとともに、突然の電源断の場合でもファイルデータとディレクトリ情報を100%保護する"高信頼性"をかねそなえた次世代型ファイルシステムです。

  • 小フットプリント IoT向け電源断対応ファイルシステムReliance Edge™

    小さな組込み機器でも電源断対応を実現する小フットプリント設計ファイルシステム

    Reliance Edgeは、Reliance Nitroで培った信頼性はそのままに、小リソース環境に特化して開発された、IoT向け電源断対応ファイルシステムです。

  • FAT互換 電源断対応ファイルシステムHE-SAFEFILE

    小フットプリント・CPU/OS非依存・電源断対応の組込み用FAT互換ファイルシステム

    HE-SAFEFILEは、組込み向けFAT互換ファイルシステムHE-FILEに、予期せぬ電源断・リセット・メディアの挿抜などに起因したファイルシステムの破壊を防ぐフェイルセーフ機能を加えたファミリー製品です。

FlashFX Tera​に関する​お問い合わせ

FlashFX Teraについて詳しく知りたい方

お気軽相談

FlashFX Teraの詳細について知りたい方、フラッシュメモリー管理に課題をお持ちの方は、お気軽にご相談ください。

\ 詳細説明をご希望の方はこちら /

お気軽相談をする
メニューを閉じる
一つ前に戻る