組込み向けLWM2Mクライアント LWM2Mクライアント メモリーフットプリントを 100KB 以下に抑えた LWM2M クライアントソフトウェア

LWM2Mクライアントは、メモリーフットプリントを100KB以下に抑えたLWM2Mクライアントソフトウェアです。

消費電力、メモリ、接続容量などに制限のある各種センサ、ドングル、スマートメータなど、デバイスへの組込みに最適化した設計になっています。 LWM2M管理サーバも提供可能です。

サポート機能

  • 最低限のリソースで動作(電力、RAM、バンド幅)
  • セキュアで効率のよいIETF 標準仕様
    UDPおよびSMSバインディングを使ったCoAPおよびDTLS。
  • インターフェース
    • ブートストラップ - 事前プロビジョニング、または、クライアント/サーバのイニシエーション
    • 登録 - クライアント、および、そのオブジェクトを登録
    • 管理およびサービスの有効化 - オブジェクトまたはリソースへのサーバからのアクセス
    • 情報レポート - 新規のリソースの値の通知
  • オブジェクトモデル
    • オブジェクトによるリソースの定義
    • それぞれがインスタンスを持つ
    • 分かりやすい新規オブジェクトの定義

LWM2Mクライアント、サーバの構成

LWM2Mの管理対象(Managed Object)

ObjectIDObject Name
0LWM2M Security
1LWM2M Server
2Access Control
3Device
4Connectivity Monitoring
5Firmware
6Location
7Connectivity Statistics
8Lock and Wipe
9Sofware Management
10Cellular connectivity
11APN connection profile
12WLAN connectivity
13Bearer selection
14Software Component
15DevCapMgmt
16Porfolio
17Communications Characteristics
18Non-Access Stratum (NAS) Configuration
19Reserved
20Reserved

LWM2Mのアーキテクチャ

OMA DMとの比較

OMA DMとの比較OMA DMLWM2M
トランスポートHTTP、WSP、OBEX バインディングCOAP over UDP およびSMS バインディング
接続モデル複雑なOMA DMプロトコルパッケージ(Package 0-4)登録およびそれに続くシンプルなCOAP
GET、PUT、POST、DELETE
データモデル複雑な管理オブジェクトのDMツリー
管理前にサーバは各デバイスの管理ツリーを知っておく必要あり
デバイス間に跨る同一のURIを使ったフラットでシンプルなオブジェクト
メッセージのオーバヘッドHTTP + XMLメッセージ(数百バイト)CoAP + 暗号化されたバイナリTLVまたはJSON(数十バイト)
アプリケーションデータなしあり
適用可能なデバイス携帯電話、タブレット、M2Mゲートウェイ制約のあるローカルな無線またはM2M
携帯電話をベースにしたデバイス

【技術コラム】LWM2Mとは

従来の「OMA-DM」は、モバイルデバイス(携帯やスマホなど)の管理を目的としていました。このため、リッチなリソースを前提に作り込まれており、高機能である反面、センサーやスマートメーター、ドングルなどリソースが貧弱なデバイスへの適用は難しいという課題がありました。

2013年7月、この課題を克服するため、フットプリントをより小さく、理想的なM2MプロトコルとしてOpen Mobile Allianceにより策定されたのがLWM2M(Light Weight Machine to Machine)です。

LWM2M_column01.jpg

関連製品:LWM2Mクライアント