ROM化可能DOS互換OS ROM-DOS MS-DOS互換OS、FAT32・TCP/IP対応
ROM-DOSは、DOSを使用した組込み製品の開発に最適のソリューションです。 x186以上のCPUで動作します。小規模のRAM、フラッシュメモリ等の不揮発性記憶装置と開発キット付属のツールキットとの組み合わせで、短期間かつ低コストでシステムの開発が可能です。ROM-DOS Ver7.1より、新たにTCP/IPとFAT32が追加され、21世紀のDOSとして生まれ変わりました。
インターネット接続性
ROM-DOS 7.1には、インターネット接続を可能にするコンパクトなTCP/IPが付属します。これにより、DOSベースの組込み機器のネットワーク対応を可能にします。電子メールの送受信、ファイル転送(FTP)、リモートコンソール又はブラウザを使ってのモニターが可能になります。TCP/IPのAPIは、C言語またはアセンブリ言語で提供されています。
- 電子メール
機器の動作制御に電子メール機能が活用可能です。システムの監視を行っているサーバやオペレータに対し通知を行います。 - ウェブサーバ
ROM-DOS 7.1にはウェブサーバ機能が含まれます。ROM-DOSを搭載した機器をPCのブラウザで監視・制御できます。アプリケーションの設定変更を、Server Side Includes(SSI)機能を使って行います。Common Gateway Interface(CGI)機能により、ブラウザ内にアプレットの生成を行うことも可能です。 - セキュリティ
パスワードによるユーザー認証が、クライアントレベル、ディレクトリレベルの複数の階層で実施可能です。リモートコールバックによるセキュリティも設定可能です。 - ファイル転送
FTPによるファイル転送も可能です。リモートで動作しているシステムのアプリケーションの更新が可能です。 - リモートコンソール
インターネットエクスプローラ等を使用してDOS窓を表示します。DOS窓の存在し得ないHTML環境でシステムの保守を行うことが可能です。ブラウザの種類は問いません。
大容量ディスク装置への対応
- FAT32
ROM-DOSは、Windows標準のFAT12、16、32に対応しています。フロッピーディスクのような小規模なディスクから、大容量のハードディスクまで幅広く対応しています。既存のDOSアプリケーションの修正は不要です。ビルドユーティリティによって、使用するファイルフォーマットは選択可能です。 - ロングファイルネーム
ディスク装置内のファイル名には、ロングファイルネームが使用可能です。
主な特長
- カーネルがMS-DOSと機能互換
互換性はアメリカの独立テスト機関"Veritest"社の証明を受けています。 - プログラムのROM実行
ROM-DOS 7.1に付属するRXE(Relocatable Exececutable)ユーティリティにより、プログラムをROMから直接実行できる形態に変換します。これにより、プログラムをRAMに展開することなく実行可能です。 - ビルドユーティリティ
ターゲットに必要な機能のみ選択することが可能です。 - メモリ使用の最小化
EMM386、HIMEM.SYSにより、メモリの使用を最小限に抑えます。 - 開発環境付属
ROM-DOS 7.1開発キットには、開発ツールキット(Software Development Kit [SDKT])が付属しております。SDKTには、Borland Cコンパイラと Turbo Assembler、さらにDatalight製品専用のツールが含まれます。このツールキットにより、開発キット購入後すぐに開発に取り掛かることができます。
製品構成
- x186以上のCPU
- ハードウェア毎に必要とされる最低限のBIOS機能
- プログラムのROM実行に必要なROMサイズ:60K~90KB
- パケットドライバまたはモデム(インターネット接続時)