ニュースプレスリリース
2008年09月17日
株式会社ユビキタス
ユビキタス社、エンサークよりDeviceSQLの
知的財産権を取得し、組込みデータベース事業へ進出
~組込みシステムに最適な世界最小、超高速のデータ管理ソリューション~
株式会社ユビキタス(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:川内 雅彦 ジャスダックNEO 証券コード3858、以下ユビキタス社)は、エンサーク株式会社(米国カリフォルニア州に本社を持つエンサークコーポレーションの日本法人、以下エンサーク)より組込みデータベース・ソフトウェア”DeviceSQL” (デバイスエスキューエル)の知的財産権を取得し、本年9月より組込みデータベース事業を開始しましたので、その内容について発表いたします。
■ 知的財産権取得の経緯
今日、組込み機器開発において、データ量の急速な増加によるプログラムの複雑化とそれに伴う開発費の増大が問題視されております。その解決策としてエンサークコーポレーションが開発した「簡単で小さく、速い」組込みデータベースであるDeviceSQLに注目が集まってきております。特に、日本市場においては、携帯電話・AV機器などをはじめとして大容量のデータを扱う高機能な製品が多くあり、データ管理のニーズが多く、実際にDeviceSQLの売り上げの約8割が日本市場に集中しておりました。エンサークコーポレーションはこのような日本市場のニーズにタイムリーに対応した機能拡張や、きめ細かいサポート・サービスを提供し続けるための効率的な方策を探していました。
一方、ユビキタス社は「小さく、軽く、速い」組込み向けのネットワーク・ソフトウェアを提供しており、DeviceSQLの特徴や対象機器、顧客について共通する部分が多いことから、両社の協業の可能性を探っておりました。
その結果、現在日本が主力市場である組込みデータベースについて、日本企業であるユビキタス社が主体となって事業を行うことで、効率的かつ、より大きなビジネスが展開できるとともに、地理的にも、文化的にも、日本のお客様にとってより良いサービスを提供できるとの結論に至りました。ここに、ユビキタス社はエンサークよりDeviceSQLに関わる知的財産権を購入し、国内外においてDeviceSQLの機能拡張を含む事業展開ができる唯一の会社として組込みデータベース事業を開始することにいたしました。
■ 事業体制
ユビキタス社に組込みデータベース事業を担当する第四事業部を新設し、DeviceSQLの今後の開発、サポート及び営業活動を行います。エンサークで営業担当副社長を務めていた平川一弘、及び、プロフェッショナルサービス アジア太平洋担当副社長を務めていた吉原忠史をはじめ、エンサークの中心メンバーが本年9月より新たにユビキタス社に入社して組込みデータベース事業を担当します。DeviceSQLの今後の開発作業、サポート・サービスについて、このユビキタス社第四事業部にて推進し、これまでエンサークが実施してきたプロフェッショナルサービスをさらに充実させ、機器メーカーなどのお客様のニーズにきめ細かく対応していく所存です。
■ ユビキタス社 第四事業部(新設)
・業務内容:組込みデータベース事業に関わる営業、サポート、開発
・事業部長(兼務):家高朋之 (取締役最高財務責任者)
・副事業部長: 平川一弘(営業担当)、吉原忠史(開発担当)
エンサークの既存顧客に関しては、今回の知的財産権譲渡に伴い、ユビキタス社との契約に切り替えていくようにご案内していきます。DeviceSQLの販売については、ユビキタス社による直販、および代理店販売の両方を行います。
なお、DeviceSQLの知的財産権譲渡に伴いエンサーク及び米国エンサークコーポレーションは本年9月より組込みデータベース事業を停止いたしました。
■ 今後の方針
ユビキタス社は、これまで開発・販売してきた組込みソフトウェア群と、DeviceSQLとを組み合わせて、ビジネス拡大を図ります。たとえば、ユビキタス社が持つDLNAガイドライン準拠のホームネットワークソリューション「UbiquitousAV」とDeviceSQLとを組み合わせることにより、ネットワーク上に分散するさまざまなコンテンツについて所在を意識することなく迅速に検索、再生することが可能になります。あるいは、USBホストソリューションである「UbiquitousCONNECT」とDeviceSQLを組み合わせることにより、車載機器やホームオーディオ機器からUSB接続した携帯デジタルメディアプレーヤーと本体機器の両方の中から迅速に目的のコンテンツを探し出すことが可能になります。
また、来るべきユビキタス・ネットワーク社会においては、ネットワーク上のさまざまなセンサーやストレージに分散したデータの管理、検索、処理が重要となりますが、そのソリューションを開発、提供していく所存です。ユビキタス社は組込みデータベース事業において今後3年間で3~5億円程度の売り上げを目標とします。
米国エンサークコーポレーション CEO デボラ・ゴスリン(Deborah Goslin)は次のメッセージを寄せています。「ユビキタス社がDeviceSQLを製品ファミリーの一つに加えることにより、この技術の成長が加速されると思います。両社の高パフォーマンスで小フットプリント技術のシナジー効果は、家電などの組込み業界で重宝されるでしょう。ユビキタス社は日本の業界の要求や変化をよく理解しており、今後もお客様の役に立つと信じています。」
株式会社コア(本社:東京都世田谷区三軒茶屋、東京証券取引所 市場第一部 証券コード:2359)取締役常務執行役員でエンベデッドソリューションカンパニー社長である簗田稔氏はエンサークDeviceSQL取得について、次のメッセージを寄せています。
「優れた組込みデータベースDeviceSQLとユビキタス殿の製品に、当社の幅広い組込みシステム開発実績を組み合わせることで、新しいソリューション提案や顧客の獲得ができます。」
Ubiquitous DeviceSQL について
エンサークコーポレーションが開発したDeviceSQLは、組込みシステムに特化し、ストリームベースのデータ管理技術に基づくまったく新しいカテゴリーのデータ管理ソフトウェアとして2002年に登場しました。携帯電話、車載機器、IPセットトップボックス、通信機器などでの採用実績を重ねており、下記の特徴を持っています。
+ コードサイズが小さい(フットプリント24-50KB)
+ 高速(一般的な組込みデータベース製品と比較して20-30倍。エンサーク調べ)
+ さまざまなストレージメディアに対応
+ 最速の立ち上がり速度(一般的な組込みデータベース製品と比較して20-30倍。エンサーク調べ)
+ 車載機器の要求レベルに達する高い信頼性
株式会社ユビキタス(証券コード3858)について
ユビキタス社は、ユビキタス・ネットワークの夢を実現することを目指して創業されました。身の回りの様々な機器が、我々が意識することなくネットワークにつながって仕事をしてくれる、そんなユビキタス・ネットワークの実現には「小さく、軽く、速い」ネットワークのソフトウェアが不可欠です。ユビキタス社は世界最小、最軽量、最速のネットワーク・ソフトウェア開発を通じて、ユビキタス・ネットワークの実現に貢献します。
本プレスリリースに関するお問い合わせ先
株式会社ユビキタス
〒160-0023 東京都新宿区西新宿6-10-1 日土地西新宿ビル20F
TEL : 03-5908-3451 FAX: 03-5908-3452
URL : https://www.ubiquitous-ai.com
担当:半田