ニュースプレスリリース

2010年11月24日
株式会社ユビキタス

ユビキタス社、世界最小の空間検索・全文検索機能をサポートした
組込みデータベース最新版「Ubiquitous DeviceSQL 5.0」を発売
~GPS搭載の機器向けに、地図情報、地点情報検索機能を強化~

株式会社ユビキタス(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:家髙 朋之、以下ユビキタス社)は、本日より組込みデータベースソフトウェア製品であるUbiquitous DeviceSQL(デバイスエスキューエル)の第五世代バージョンとなる、「Ubiquitous DeviceSQL Release 5.0(以下DeviceSQL5.0)」を発売いたします。

DeviceSQLは、組込み機器向けに特化した、データベース機能とデータ処理機能を提供する製品で、世界最小のデータベースエンジン(最小メモリフットプリント24KB)に加え、組込みシステムに最適化したデータ管理機能を実現するフレームワークを提供しています。

DeviceSQL5.0は、空間検索機能(最大メモリフットプリント 20KB)を追加し、携帯電話、デジタルカメラ、カーナビ、PNDなどのGPSが搭載された機器向けに、地図情報や地点情報といった2次元(x, y)データおよび3次元(x, y, z)のデータ型のサポート、R*-Treeインデックスを使用し、目的のポイントを高速で検索できます。また、少ないメモリでも効率よく高速に検索する全文検索機能(最大メモリフットプリント 165KB)をサポートしており、機器の中に保存されている複数の文書等の中から目的の文字列を高速に検索することも可能となります。
DeviceSQLは、これまでも世界最小の組込みデータベースを誇ってきましたが、空間検索・全文検索機能をサポートしたデータベースとしても、引き続き世界最小の組込みデータベースとなります。

空間検索機能

図: 空間検索利用のアプリケーション例(イメージ)

今回の最新版DeviceSQL5.0は、DeviceSQL4.0を2008年3月に発表して以来のメジャーバージョンアップです。主な機能強化の内容は、以下となります。

< DeviceSQL 5.0の機能強化ポイント >

●空間検索のサポート
地図情報や地点情報等といった2次元および3次元のデータ型をサポート、R*-Treeインデックスにより指定したポイントを高速検索
- 特長
「現在の位置から半径2km以内のコンビニ」、「地図上の表示されている矩形内の郵便局」といった、「円や矩形、さらに多角形、折線などの図形に含まれるかどうか」を条件に指定したポイントを高速に検索。
※2次元データの検索を従来サポートされているマルチカラムに割り当てて検索した場合に比較して2~3倍の高速検索が可能

●全文検索のサポート
N-gramアルゴリズムを採用した全文検索エンジンをサポート、複数の文書等の中から高速に目的の文字列を検索することが可能
- 特長
少ないリソースで軽く、高速な検索を実現。各種表記のゆれへの対応や文字列マッピング機能をサポートし、「マクド」「マック」を「マクドナルド」、「TDL」を「東京ディズニーランド」、「スタバ」を「スターバックス」などのように取り扱う検索を行うことができます。
※従来サポートされているLIKE検索を使用した場合に比較して、3~30倍の高速検索が可能

●メモリ管理マネージャーのサポート
最適化されたメモリ管理マネージャーを標準でサポート、どのようなOS環境下でも安定したパフォーマンス性能を発揮
- 特長
最適化されたメモリ管理マネージャーが標準サポートされることで、長時間、検索等のオペレーションを繰り返した場合でも、メモリのフラグメンテーションが原因で性能が劣化していく問題が解消。

●その他の機能強化
-データベーススキーマの変更(ALTER)機能のサポート、パフォーマンスの向上
-DeviceSQL SDKの64ビット開発環境、Windows 7開発環境への対応

なお、2010年12月1日(水)~3日(金)の期間、パシフィコ横浜で開催される組込み総合技術展「Embedded Technology 2010」のユビキタスブース(ブース番号:D-02)にてDeviceSQL5.0を使用したデモを行います。

■ 株式会社ユビキタス 代表取締役社長 家髙 朋之のコメント
「今回のリリースで、世界最小の空間検索と全文検索機能がDeviceSQLに追加されたことで、GPSや地図を取り扱うアプリケーションにおいても、DeviceSQL適用の機会とその範囲が広がることを大変嬉しく思っております。これまでシステムリソースが制限されていた機器では、専用のデータ管理ソフトウェアを内作して対応しなければなりませんでしたが、今後はDeviceSQLをアプリケーションに組み込むだけで、SQLを使って簡単に地点検索を行えるようになり、製品自体の付加価値を高めるだけでなく、アプリケーションの開発効率を上げるという点でも貢献できるものと思っています。全文検索機能がサポートされることにより、情報の種類と量が増加している中でも、目的のデータへ短時間で到達できるようになり、ユーザー体験の向上につながるものと思っています。
データをいかに効率良く管理し、製品の付加価値を高めていくかということがますます重要になってきています。今後についても、お客様からの声に耳を傾け、DeviceSQLをさらに発展させ、革新的な製品とサービスでお客様の製品開発を支援していきたいと考えています。」

■ 提供方法
製品あるいは購入については、ユビキタス社もしくは、ユビキタス社の販売代理店に問い合わせください。

※本リリースに記載されている会社名、製品名は各社の登録商標または商標です。

Ubiquitous DeviceSQL について

DeviceSQL は、DeviceSQL プログラミング言語(PL/SQL準拠)、DeviceSQLコンパイラ、SQLProbeデータベース操作ツール、サンプルアプリケーションが同梱されているDeviceSQL SDKおよびパフォーマンスをチューニングしたサービス ライブラリで構成され、実質的にすべてのターゲットOS、CPUに対応できます。そして、一般に普及しているほとんどの開発環境やツールに組込み可能で、既存のデバイスソフトウェア・アプリケーションと簡単に統合できます。すでに日本国内で携帯電話、デジタルカメラ、IPセットトップボックス、カーオーディオ、液晶プロジェクターを始めとする各種機器で採用され、組込み製品として出荷されています。

株式会社ユビキタス(証券コード3858)について

ユビキタス社は、2001年に創業された組込み機器向けを中心としたコンピュータソフトウェアの開発・ライセンスを行う企業です。ユビキタス社会において必要となる、ネットワーク関連(ホームネットワーク関連・暗号技術を含む)、データベース、システムの高速起動技術などの多数のソフトウェアを提供しております。他と差別化された製品群で、ユビキタス社会の要請に応えます。

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本プレスリリースに関するお問い合わせ先

株式会社ユビキタス
〒160-0023 東京都新宿区西新宿6-10-1 日土地西新宿ビル20F
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URL : https://www.ubiquitous-ai.com/contact/others/
担当 : 半田、川村

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TEL : 03-5771-6426
E-mail : ubiquitous-pr@actioinc.jp
担当 : 中村、大蒲