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2010年11月25日
株式会社ユビキタス

ユビキタス社、村田製作所とセンサーネットワーク製品開発で協業~Ubiquitous Network Framework を使った無線LANセンサーモジュールを試作開発~

株式会社ユビキタス(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:家髙 朋之、以下ユビキタス社)は、株式会社村田製作所(本社:京都府長岡京市 代表取締役社長:村田 恒夫、以下村田製作所)と協業し、センサーネットワークモジュール製品の開発に共同で取り組み、無線LANセンサーモジュールを試作開発したことを本日発表いたします。

今回、試作開発した 「無線LANセンサーモジュール」 は、村田製作所の開発する無線LAN対応センサーネットワークモジュールに、ユビキタス社の「小さく」、「軽く」、「速い」ネットワークプラットフォーム 「Ubiquitous Network Framework」 を搭載したものです。今回の協業に基づき、低消費電力・低リソースでありながら、高いスループット(通信速度)を達成し、かつ、機能豊富なセンサーネットワークソリューションとして製品化の実現を目指します。

ホームネットワーク対応のデジタルテレビ、無線LAN対応のポータブルゲーム機器、携帯電話やスマートフォンなど、組込み機器におけるネットワーク対応のニーズが高まっています。直近では、ネットワーク上のクラウドサービスとネットワーク対応組込み機器によるサービスソリューション、スマートグリッドといった、広い分野でのネットワーク・無線通信のニーズもますます高まっています。

今回の協業は、このような背景のもと、センサー分野におけるネットワークのニーズをいちはやく取り込み、ユビキタス社と村田製作所双方の強みを生かした、センサーネットワークソリューションの製品化を実現する取り組みの一環となります。

一般家庭やオフィス、ホットスポットや公共交通機関など、広く普及したネットワークインフラである無線LANにセンサーを対応させることで、特別な機器を用意することなくセンサーをネットワーク、インターネットに接続可能となり、「人と人」、「人と物」、「物と物」をつなぐユビキタス・ネットワークの実現を更に加速させることが可能となります。

なお、2010年12月1日(水)~3日(金)の期間、パシフィコ横浜で開催される組込み総合技術展「Embedded Technology 2010」のユビキタスブース(ブース番号:D-02)にて本試作開発の静展示、及び村田製作所ブース(ブース番号:D-17)にてデモンストレーション展示を行います。

■株式会社村田製作所 モジュール事業本部 ソリューションサービス部 部長 児堂 義一様のコメント

「ゲーム機器などで非常に高い実績のある Ubiquitous Network Framework を使って、低消費、低リソースのセンサー内蔵無線LANモジュールを実現するために、ユビキタス社と協業できることを嬉しく思います。今回の試作をベースに、弊社の豊富なセンサーモジュールのラインアップを生かし、様々な無線LAN対応センサーモジュールの企画・開発を進めて参ります。」

■株式会社ユビキタス 代表取締役社長 家髙 朋之のコメント

「無線LANの市場におけるリーディングカンパニーである村田製作所殿との今回の協業を大変嬉しく思っております。弊社の「小さく」、「軽く」、「速い」ネットワークソリューションである 「Ubiquitous Network Framework」 は、既に2億本を超える出荷実績となっており、広く社会で使用されており、本製品を利用いただくことで、村田製作所殿が開発する無線LAN対応センサーモジュールにおいても、低消費、低リソースかつ高機能を実現することに寄与すると考えております。今後とも、弊社が掲げている、「ユビキタス・ネットワーク」を実現するための協業として引き続き取り組んでまいります。」

■Ubiquitous Network Framework の特長

(1) 「小さく」「軽く」「速い」
- プログラムサイズが小さく、ROM/RAMともに少ない容量で動作可能
- お客様が開発する製品に応じ、機能を限定するなどでさらなる小型化が可能
- 効率的な動作を念頭に設計、最適化。これにより非常に低いCPU占有率を実現
(2) 優れた移植性
- 市場に存在するほとんどのCPUで利用可能
(3) IPv6とのデュアルスタックを提供
(4) セキュリティ・ホームネットワーク・NOE (Network Offload Engine) などの豊富なオプションを提供し、すぐに目的の製品の開発が行える環境を提供

Ubiquitous Network Framework (およびその前身となるUbiquitousTCP/IP) は、さまざまなモノとモノが通信しあう、ユビキタス・ネットワーク社会のソフトウェア プラットフォームを目指してユビキタス社の創業間もない2001年に開発され、2003年8月より本格的な量産向け出荷を開始しました。ユビキタス社は、社名の由来ともなっているユビキタス・ネットワーク社会のさらなる広がりを目標に、今後もより一層 Ubiquitous Network Framework の拡販に注力していきます。これまでネットワークに接続されていなかった様々なデバイスが安価にネットワーク対応を実現するためのプラットフォームとして、「小さく」「軽く」「速い」ソフトウェアコンポーネントの提供を続けていきます。

※本リリースに記載されている会社名、製品名は各社の登録商標または商標です。

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