ニュースプレスリリース

2011年06月17日
株式会社ユビキタス

ユビキタス社、第二創業新ビジョン及びSassorとの業務提携を発表
~"Internet of Things"時代のサービスプラットフォーム提供を目指し
第一弾として「節電の見える化ソリューション」を推進~

株式会社ユビキタス (本社 : 東京都新宿区、代表取締役社長 : 三原 寛司、以下ユビキタス社)は、創業10周年を期に、今後の10年に向けた第二創業を目指す新ビジョンを発表します。事業方針としては、あらゆる「モノ」と「モノ」がつながる "Internet of Things" (モノのインターネット)(注1) の時代に向けて、「価値を結ぶ」プラットフォームの提供を進めます。また、新ビジョン実現のための第一弾として、パイロットプロジェクトとして取り組んでいる「節電の見える化ソリューション」の業務拡大に向けて、株式会社Sassor(本社: 川崎市中原区、代表取締役 石橋 秀一、以下Sassor)と業務提携することを本日発表します。

■ユビキタス社の新ビジョン骨子
Internet of Things (モノのインターネット)のグローバルリーダーを目指して、新市場を切り開き、イノベーションへの挑戦を続けます。
・ ソフトウェアの力により、あらゆる「モノ」と「モノ」、そして「人」をつなぎ、そこに流れる大量の情報の中からお互いの求める価値を結ぶプラットフォームを提供します。

Internet of Thingsの時代においては、複数の異なるサービスと、多様なデバイスを結ぶプラットフォームが重要な役割を果たすことから、ユビキタス社は、多様なデバイスと多様なサービスを結び、それぞれが求める情報を、膨大な情報の中から抜き出して、「価値を結ぶ」サービスプラットフォームの提供をめざします。

図1 第二創業に向けたユビキタス社の事業拡大方針

また、ユビキタス社はこのサービスプラットフォームを従来の組込みプラットフォームソフトウェア事業に加えての新規事業分野と位置付け、事業化をすすめ、現在の組込みプラットフォームソフトウェア事業の拡大のためには新しい製品を追加し、海外を含むマーケットの拡大を目指します。新規事業への進出や新規製品の追加のためには、他社との連携やM&Aを積極的に活用していきます。

■「節電の見える化ソリューション」におけるSassorとの業務提携
ユビキタス社は、新ビジョンに基づく「価値を結ぶ」プラットフォームの提供を目ざし、その第一弾としてパイロットプロジェクトである小さな組込みソフトウェアを生かした「節電の見える化ソリューション」、無線LAN内蔵電源タップ"iRemoTap" (注2)の早期事業化を目指しています。
一方、Sassorは、コンセントで計測した電力データをWebサービスで見える化することができる ELP (Energy Literacy Platform) というサービスの開始を予定しています。主にWebサイトの構築やスマートフォン向けアプリケーションによるわかりやすい表示などユーザーインターフェースに強みを持っています。
このたび両社は、お互いの強みを生かして、「節電の見える化ソリューション」の業務拡大に向けて提携することに合意しました。まずは、Sassorの ELP Webサイトにユビキタス社の iRemoTap も接続できるようにしていく予定です。また、将来に向けて、節電の見える化だけでなく様々なデバイスが接続されるサービスプラットフォームの実現に向けた開発や資本面を含めた提携などを模索していきます。

Sassor代表取締役の石橋 秀一氏は次のようにコメントしています。
「昨今、私たちの身の回りにはインテリジェントな機器や多くのセンサーが浸透し、あらゆるモノや人がインターネットを介してつながる世界、まさに "Internet of Things" と呼ばれる時代が到来しつつあります。当社は、そのような時代において魅力的なサービスを提供すること目指し、昨年から家庭向け電力管理サービスである 『Energy Literacy Platform』 の開発を行ってまいりました。
ユビキタス社も同じビジョンを掲げ、"iRemoTap"を研究・開発していることから、両社の協業を通し、強みを活かしつつシナジーを高め、お客様によりご満足いただけるサービスを提供してまいります。」

図2 Sassorとの業務提携でめざす「節電の見える化ソリューション」

■ユビキタス社の新ビジョンの詳細
< Internet of Things時代のグローバルリーダーへ >
ユビキタス社は2001年の創業以来これまで、来るべきユビキタスネットワーク社会の到来において必要とされる「小さく、軽く、速い」組込みソフトウェアを中心に事業を展開し、ゲーム機やテレビ、レコーダ、デジタルカメラのようなデジタル家電、車載オーディオ機器などに採用されることで業績を拡大させてきました。また、この10年の間、インターネットの普及がPCから携帯電話などのモバイルデバイスに移行し、ここ数年ではスマートフォンやタブレット型端末のようないわゆるスマートデバイスで「人」と「人」がいつでもどこでもネットワークを介してつながる状況が実現されてきています。一方で、センサーネットワークやホームコントロールのような、「モノ」をつなぐいわゆるユビキタスネットワークに関しては、いまだ実証実験の範囲を出るものではありませんでした。

しかしながら、昨今のネットワーク対応のためのハードウェア価格の下落と、地球環境やエネルギー効率に関する意識の高まりにより、いよいよあらゆる「モノ」と「モノ」がネットワークを介してつながる、いわゆる "Internet of Things" (モノのインターネット)が本格的に実現されつつあり、インターネットが近年もたらした革命に匹敵する規模の影響を、エネルギーの効率化や物流、ヘルスケアなど幅広い分野でもたらすと言われています。

ユビキタス社はこのような Internet of Things 時代の市場を自ら切り開き、この分野のグローバルリーダーとなることを目指します。そのために、技術に立脚した企業としてイノベーションへの挑戦を続け、日本発の技術を、スピード感を持って世界に向けて提供していきます。

< 価値を結ぶプラットフォームの提供による、第二創業へ >
これまでの M2M (Machine-to-Machine) ネットワークにおいては、特定用途のためにネットワークに接続されたデバイスが、特定のネットワークサービスと接続されてきました。しかし、多様な「モノ」と「モノ」がつながる Internet of Things の時代においては、接続されるデバイスはそれぞれ物理的な接続方法や、通信プロトコルが異なる場合があります。また、これらのデバイスをネットワークで接続してサービスを提供する様々なサービス事業者やそのユーザーにとっては、それぞれが求めるデータはサービスの種類により、あるいはユーザーがいる場所などによって異なります。

ユビキタスは、多様なデバイスと、多様なサービスを結び、それぞれが求める情報を、膨大な情報の中から抜き出して、「価値を結ぶ」サービスプラットフォームの提供をめざします。

図3 「価値を結ぶ」サービスプラットフォームの概念

図3は、このサービスプラットフォームに、無線LAN内蔵電源タップ「iRemoTap」や、各種センサー、テレビやエアコンなどの家電から動作条件などのデータが集まってくるような場合を例として示しています。iRemoTapで測定されたデータは、本来、電力見える化サービスのためにデータを測定していますが、集約された電力の使用パターンの情報を応用することで、高齢者見守りや留守宅監視のようなホームセキュリティサービスでも使用でき、個々の機種情報と組み合わせることにより、機器のメンテナンスサービスとの連携といった、機器を利用するユーザー、サービスを提供する事業者の双方の価値を結びつける新しいサービスの創出が可能になると考えています。

(注1) Internet of Thingsに関しては欧米を中心に様々な文献が今後の発展を予想しています。
例1 : 米国 国家情報会議による2025年の破壊的技術の1つとしての紹介
http://www.dni.gov/nic/confreports_disruptive_tech.html
例2 : EUによるIoT (Internet of Things) の総合サイト
http://www.internet-of-things.eu/

(注2) iRemoTap はユビキタス社が本年4月に試作開発した無線LANモジュールを内蔵した電源タップで、接続された機器の消費電力の情報を自動的にWebサービスにアップロードする機能を持っています。詳細は下記をご覧ください。
https://www.ubiquitous-ai.com/news/?p=3330

※本リリースに記載されている会社名、製品名は各社の登録商標または商標です。

■ 株式会社Sassorについて
2010年に創業。ウェブサービス、スマートフォンアプリケーション、インターネット家電などのサービスデザインを行う企業です。デザインからハードウェアの設計までの幅広い視野から、利用者にとって魅力的で新しい経験を提供するサービスをデザインします。現在は 「Energy Literacy Platform」 の開発を中心に行っており、その簡易版である 「ELP Lite」 の提供をこの夏に予定しています。詳しくは、http://www.sassor.jp/ をご覧ください。

株式会社ユビキタス(証券コード3858)について

ユビキタス社は、2001年に創業された組込み機器向けを中心としたコンピュータソフトウェアの開発・ライセンスを行う企業です。ユビキタス社会において必要となる、ネットワーク関連(ホームネットワーク関連・暗号技術を含む)、データベース、システムの高速起動技術などの多数のソフトウェアを提供しております。他と差別化された製品群で、ユビキタス社会の要請に応えます。

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担当 : 福澤、大蒲