ニュースプレスリリース

2013年05月01日
株式会社ユビキタス

ユビキタス社、「HD-PLC」とECHONET Liteの組み合わせによるソリューションを開発
HEMS機器・家電機器での「HD-PLC」採用普及に向け展開
~ECHONET Lite対応「HD-PLC」スマートタップを試作開発、ESECによるデモ展示を実施~

株式会社ユビキタス(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:三原 寛司、以下ユビキタス社)は、HEMS機器・家電機器向けに高速電力線通信「HD-PLC」※1に対応したECHONET LiteソリューションをHD-PLCアライアンスに加盟しているハードウェアメーカー各社との協業により展開いたします。
2013年5月に開催される「第16回 組込みシステム開発技術展(ESEC)」にて、株式会社メガチップス(本社:大阪市淀川区 代表取締役社長 高田 明、以下メガチップス社)製のIEEE1901対応「HD-PLC」用シングルチップLSI(KHN13200)を使用して、ユビキタス社が開発した電源タップ(4個口)「Navi-Ene Tap(ナビエネタップ)」による試作機を開発し、HEMS業界標準プロトコルであるECHONET Liteの搭載や、電力見える化クラウドサービス「Navi-Ene」との連携機能搭載を実現したデモを展示いたします

「HD-PLC」は、「HD-PLC」の規格に準拠したIPをパナソニックシステムネットワークス株式会社(以下 パナソニックシステムネットワークス社)が開発した、電力線を使用した高速通信技術であり、電源コンセントを通じて家庭内ネットワークの構築やインターネット接続を可能にします。
高速電力線通信には複数の方式が存在していましたが、IEEEにて、それぞれのPLC方式において共存するための規格(IEEE1901)が策定され2010年12月に「HD-PLC」が認証されました。
IEEE1901完全準拠の「HD-PLC」は、2012年12月 に中国国家標準として承認、2013年1月 にNIST(米国国立標準技術研究所)のスマートグリッド標準として明記されるなど、各国での標準化が進んでおり、世界的に今後の普及が見込まれています。また、日本国内においては、TTC(一般社団法人 情報通信技術委員会)※2にて、ECHONET Lite規格の下位層インターフェースを実装するためのガイドラインである、「ホームネットワーク通信インターフェース実装ガイドライン」にも定義されております。

従来、「HD-PLC」は、Ethernet機器をコンセント経由で接続するための補助的な機器であるアダプター製品が一般的であり、主にデジタルメディアやコンテンツサービスの配信で使用されていました。
ユビキタス社では、「HD-PLC」の利便性に着目、スマートグリッドや情報家電のネットワーク化での利用に向けた活動と、パナソニックシステムネットワークス社、メガチップス社の協力を得て研究開発を行って参りました。
この取組みの成果として、ユビキタス社の、「小さく」「軽く」「速い」ネットワークソリューションでの実績と技術を活かし、メガチップス社が開発した「HD-PLC」用低消費電力KHN13200上に、ECHONET Liteを含む通信に必要なソフトウェアを実装いたしました。これにより、「HD-PLC」通信機能を機器内に実装することが可能となり、アダプター製品なしでホームネットワークの構築やインターネット接続が可能となるだけではなく、ECHONET Lite対応機器として個別に通信機能の実装を行うことなく、開発が可能となります。

本ソリューションは現在開発中であり、2013年6月に製品リリースを予定しています。本ソリューションを白物家電などの機器に搭載することで、従来の接続方式における課題であった、Ethernetを活用した時の配線、無線LANを使用した際の接続・設定の難しさを解消することが可能となります。

ユビキタス社は、メガチップス社のチップ向けにソフトウェア開発キットのライセンスを提供するとともに、自社開発の電力見える化ソリューションである電力計測機器製品での採用や、クラウドサービスとの連携およびOEM提供の拡販に活用する予定です。

※1:「HD-PLC」は、高速電力線通信(High Definition Power Line Communication)の略です。 「HD-PLC」は、パナソニック株式会社が提唱する高速電力線通信方式の名称であり、パナソニック株式会社の日本およびその他の国での登録商標もしくは商標です。
※2:TTC(一般社団法人 情報通信技術委員会)は日本国内における情報通信ネットワークに関わる標準の策定、普及活動や調査研究活動を行う標準化機関です。

※本リリースに記載されている会社名、製品名は各社の登録商標または商標です。

■株式会社メガチップスについて
株式会社メガチップス(東証一部;6875)は創業以来、音声技術、画像技術、通信技術を核としたファブレス企業として、高い技術力をベースに、独創的な商品を世の中に提供することにより、人々の安心や安全、豊かな生活、地球環境維持の実現に貢献することを使命として、付加価値の高いLSI製品からシステムソリューションを国内外に提供しております。
詳細につきましては、ホームページhttp://www.megachips.co.jp/をご覧ください。

■株式会社メガチップス 取締役副社長 林 能昌様のコメント
当社チップ製品へのECHONET Lite対応や、またユビキタス社の電力見える化ソリューションへの採用によって、スマートハウスの分野において実用性の高いソリューションとして発表できることを大変喜ばしく思います。今後ともユビキタス社との連携を深め、本製品の普及に努めて参ります。

■HD-PLCアライアンス 会長 荒巻 道昌様のコメント
当アライアンスにおいて、ユビキタス社会の実現と新たなスマート通信インフラを目指した活動を進めていく中で、各社によって「HD-PLC」を活用したソリューションが実現したことを大変喜ばしく思います。「HD-PLC」商品が生活のさまざまなシーンで活用されていくことを期待しております。

■株式会社ユビキタス 代表取締役社長 三原 寛司のコメント
このたび、各社との協力により「HD-PLC」向けにユビキタス社の「小さく、軽い」ECHONET Liteミドルウェアを実装し、ソリューションとして発表させていただくことを大変嬉しく思います。本ソリューションにより白物家電など、さまざまな機器の、電力線を介した電力の見える化やスマートグリッドを実現することができます。今後も、日々拡大を見せるHEMS/ホームコントローラーの市場において、ソフトウェアプラットフォームベンダーとして普及を加速する一端を担っていきたいと考えています。

株式会社ユビキタス(証券コード3858)について

ユビキタス社は、2001年に創業された組込み機器向けを中心としたコンピュータソフトウェアの開発・ライセンスを行う企業です。ユビキタス社会において必要となる、ネットワーク関連(ホームネットワーク関連・暗号技術を含む)、データベース、システムの高速起動技術などの多数のソフトウェアを提供しております。他と差別化された製品群で、ユビキタス社会の要請に応えます。

投資家の皆様へ

本プレスリリースは、弊社の定性的な業務進捗をお知らせするためのものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。弊社業績・経営指標の進捗・予想に関しては、取引所開示情報である、決算短信・マイルストーン開示などをご参照ください。

本プレスリリースに関するお問い合わせ先

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〒160-0023 東京都新宿区西新宿6-10-1 日土地西新宿ビル20F
TEL : 03-5908-3451 FAX: 03-5908-3452
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担当 : 豊田