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2017年08月15日
株式会社エーアイコーポレーション

株式会社エーアイコーポレーションが ドイツ INCHRON社と代理店契約を締結、 リアルタイムシステム向けタイミング解析、検証ツール『INCHRON TS』の販売を開始

機器組込みソフトウェアのソリューションベンダー「株式会社エーアイコーポレーション」(本社:東京都品川区、代表取締役社長:加藤博之)は、INCHRON GmbH(以下「INCHRON社」、本社:ドイツ、ポツダム)と代理店契約を締結し、リアルタイムシステム向けタイミング解析、検証ツール『INCHRON TS』の販売とサポートを開始いたします。

『INCHRON TS』は、リアルタイムシステム向けのタイミング解析、最悪実行時間算出ツールです。リアルタイム性が必要とされる組込み機器では、タイミング設計、時間制約の設計ミスにより不具合が生じる可能性があります。これらの不具合は、まれにしか発生しないことが多く、その発見、再現、デバッグには多大な工数がかかります。もし、開発時に発見することができず、市場への出荷後に不具合が発見された場合には、製品回収を含め、多大な損失をもたらす可能性もあります。『INCHRON TS』は、シミュレーションやターゲット実行のログを解析することで、「タスク/割り込みの振舞いの解析」「視覚化」「要求の検証」「最適化」「最悪実行時間算出」が可能となり、これらのタイミングに関する不具合を防ぐことができます。

『INCHRON TS』の構成ツール

  • CHRONSIM
    リアルタイムシミュレーション、視覚化、動的解析ソフトウェア/ハードウェア構成の設計、タスクマッピング等を、実機の無い段階で行うことが可能になります。タスク構成、割り込みやスケジューリングの最適化、アナログ、デジタル信号の内部、外部イベントへの反応時間等への要求検証を行います。
  • CHRONVAL
    最悪実行時間の算出ツールです。シングルコア、マルチコア、マルチプロセッサ、分散システムを解析し、最適化・検証を行います。
  • CHRONVIEW
    ハードウェアトレースからのデータを視覚化し、検証を行います。インスツルメントコードやデバッガ等、多くのトレースツールに対応しています。実際の計測からの最適化・検証を可能にします。

『INCHRON TS』の特長

  • CHRONSIM
    • シミュレーションにより、実機の無い段階でタイミングの設計、検証
    • 分散されたシステムでのマルチコア、マルチコア、マルチプロセッサ等を選択、設定
    • 視覚化によりタイミングの確認、ボトルネックの把握が可能
    • イベントチェーン(センサー ⇒ コントローラー ⇒ アクチュエーター)のレイテンシー計測
    • ソフトウェア、ペリフェラル、バス間のタイミングインタラクションの理解
    • 過負荷状態の検出
    • タスク、割り込みのクリティカルなスケジュールの把握
    • リアルタイムエラーの原因発見、デバッグ
    • 安全マージンの設計によるバタフライ効果の回避
    • CAN、FlexRay、Ethernet、AFDXのサポート
    • html、CSVのカスタマイズ可能なレポート生成
    • 自動化のためのバッチモードサポート
  • CHRON VAL
    • 最悪実行時間算出ツール
    • 分散されたシステムでのマルチコア、マルチコア、マルチプロセッサ等を選択、設定
    • タイミングのボトルネックを検出
    • エンドツーエンド、タスク中断時間、バス、CPU負荷に対する最悪実行時間の算出
    • イベントチェーン(センサー ⇒ コントローラー ⇒ アクチュエーター)のレイテンシーの最悪時間算出
    • バス上のバースト(イーサネット、CAN、FlexRay等)の最悪バーストの算出
  • CHRONVIEW
    • 実測されたハードウェアトレースの視覚化
    • Elektrobit、ETAS、Express Logic、Gliwa、Green Hills、iSYSTEM、Lauterbach、Vector、Windriver等に対応
    • イベントチェーン(センサー ⇒ コントローラー ⇒ アクチュエーター)をサポート
    • リアルタイムの振る舞いを解析
    • GUIウィザード、ビルトインエラー検出
    • 大規模トレースへの対応
    • マルチコア、マルチプロセッサ対応
    • タスクや割り込み等の重要なスケジューリングを調査
    • RTOSスケジューリング、関数ネスト、データ、コントロールフローの表示
    • 実行時間、反応時間、エンドツーエンドタイミング、CPU、Bus負荷、ジッタ等を視覚化、制約の確認
    • html、CSVのカスタマイズ可能なレポート生成
    • 自動化のためのバッチモードサポート

※ 本リリースに記載されている会社名、製品名は各社の登録商標または商標です。

  • INCHRON社について
    INCHRON社は、リアルタイムシステムのアーキテクチャ、設計、自動最適化のソリューションを世界中に提供し、160以上のお客様のプロジェクトで採用されています。シングルコアから、マルチコア、マルチCPU、分散システムまで幅広く対応しており、INCHRON社の製品ライフサイクルを通じた手法、ツールは、世界各国の自動車メーカー、サプライヤーに採用されています。自動車のみならず、航空宇宙、防衛、医療、モバイル、M2M/IoT関連にも使用されています。ワールドワードに最新の技術をお客様に提供するとともに、大学での国際的な研究プロジェクトやAUTOSARコンソーシアム等にも参加、貢献しています。2003年設立。

「INCHRON TS」製品紹介