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2025年06月09日
株式会社ユビキタスAI

TOPPERS-ProがSTM32MP2シリーズに対応 ―Cortex-M33だけでなくCortex-A35でもRTOSの使用が可能に―

STマイクロエレクトロニクス社のSTM32MP2シリーズは、Arm Cortex-A35とArm Cortex-M33コアを組み合わせたヘテロジニアス・アーキテクチャをベースに、Edge AIやマルチメディア機能にも対応するGPU・NPUを持つマイクロプロセッサ(MPU)です。

一般的にArm Cortex-A35コアは「Linux」、Arm Cortex-M33コアは「リアルタイムOS(以下、RTOS)」 または「OSなし(ベアメタル)」で使用します。しかし、ユビキタスAIでは独自の技術を活かし、STM32MP2シリーズのArm Cortex-A35コアでもRTOSを使用できるようにしました。

これにより、高速な処理速度が求められるアプリケーションや大きなメモリを扱うアプリケーションなどをRTOS上で動かすことができます。

この度STM32MP2シリーズに対応したTOPPERS-Pro製品は、以下の通りです。

TOPPERS-Pro/FMP3

STM32MP233/235やSTM32MP253/255/257のようなデュアルコアのArm Cortex-A35コア向けRTOSです。デュアルコアのArm Cortex-A35をSMP構成で動作します。

TOPPERS-Pro/ASP3

STM32MP231やSTM32MP251などシングルコアのArm Cortex-A35コアを搭載したプロセッサのArm Cortex-A35コアおよびすべてのSTM32MP2シリーズのArm Cortex-M33コア向けRTOSです。

TOPPERS-Pro MDCOM

組込みシステム間の同期・通信を実現するソフトウェアモジュールです。Cortex-A35コアで動作するLinuxやRTOSとCortex-M33コアで動作するRTOS間の同期・通信手段として使用できます。また、Arm Cortex-A35コア側に接続されているEthernetなどのデバイスをCortex-M35コア側から使う、といったことも実現可能です。

STM32MP2に対応した「TOPPERS-Pro/FMP3」「TOPPERS-Pro/ASP3」「TOPPERS-Pro MDCOM」を使用することで、用途に合わせLinuxとRTOSを組み合わせた柔軟なシステム構成を取ることができます。

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