ニュース製品ニュース
2026年10月30日
株式会社ユビキタスAI
車載ECUソフトウェア開発向けシミュレーションツール「GSIL」がアップデート、シミュレーションの高速化とカバレッジ測定に対応
車載ECUソフトウェア開発向けシミュレーションツール「GSIL」がアップデートされ、Version 4.2.0としてリリースされました。
このたびのアップデートでは、シミュレーションの高速化、カバレッジ測定への対応、環境構築の簡素化を中心に、機能の追加と改善を行いました。
アップデートの内容
シミュレーションの高速化
- シミュレーションのステップ時間の最適化機能を追加
- コンポーネントの実行スキップ機能を追加
- コマンドライン実行(-nogui)を高速化
カバレッジ測定への対応
- gcovを使用したカバレッジ測定のためのオプション(-gcov)を追加
- vECU生成のデフォルトのビルド環境をgccに変更
GSILのカバレッジ向上への取り組みについては、以下のコラムをご覧ください。
ECUソフトウェアのカバレッジを90%以上に向上させる方法 ─ GSILの自動網羅テスト─
環境構築の簡素化
- MinGW64の実行環境をインストーラーで導入可能に
- Eclipseの実行環境をインストーラーで導入可能に
- Python環境を3.14.0にアップデート
操作性の向上
- パネル/信号の表示・非表示を設定可能に
- SliderパネルでInput/Outputの切り替えが可能に
- Chartパネルに詳細設定を追加
- シミュレーション休止時にパネル表示を更新
- デバッグ条件および信号入力に、信号名の入力サポート(インクリメンタルサーチ)を追加
対応範囲の拡張
- ビットフィールドを含む構造体に対応
- サンプルプロジェクトにエアコン制御シミュレーション(Aircon)を追加
GSILについて
GSILは、車載ECUのソフトウェアをPC上で動作させて検証する仮想ECU(SILS)環境です。
主な機能
- 仮想ECU(vECU)の半自動生成
- RTOSをシミュレーションしたPC上でのアプリケーションコードの実行
- Pythonによる自動テスト、CIへの組み込み
- 入力を自動で振って網羅的に試験する自動網羅テスト
- 仮想CAN通信(オプション)、Simulinkモデルの取り込み(オプション)、タイミング検証(オプション)
メリット
- 実機が完成する前から制御ロジックの検証を開始でき、開発の前倒しができます。
- PC上で再現・デバッグできるため、実機での不具合解析にかかる工数を削減できます。
- 自動網羅テストにより、ゼロ除算やデッドコードなど、手書きのテストでは見つけにくい問題を検出できます。
- CIに組み込むことで、コード変更のたびに回帰検証を自動で実行できます。