ECU制御ソフトウェア開発者向け学習パッケージ GTrainer 5日間でECU制御ソフトウェア開発者を育成
「GTrainer(ジー・トレーナー)」は、ユビキタスAIと株式会社エー・アンド・デイが共同で開発・販売している車載 ECU ソフトウェア開発向けシミュレーションツール「GSIL」を使用したECU制御ソフトウェア開発者向けの学習パッケージです。演習環境はすべてソフトウェアベースで提供され、あらかじめ用意された問題集に沿って学習を行えるため、ハードウェアの購入やセットアップが不要です。そのためロケーションや時間に縛られず、いつでもどこでもECU制御ソフトウェア開発が学べる魅力的なパッケージとなっています。自己学習で学べるため、教育する側の手間も取らせません。
ECUソフトウェア開発未経験エンジニアでも効率よく学べる学習パッケージ
「GTrainer」には以下の1~11のECU開発に必要な知識、コーディング技術が学べる問題集が付属しており、ステップ・バイ・ステップで演習を進めることができます。
1. V字モデルに沿った実装、検証の体験
2. グローバル変数を使用した信号のモニターと検証
3. 周期タスクによる各種制御
4. 割り込み、排他制御
5. 状態遷移
6. PID制御およびパラメータチューニング
7. センサー入力処理
8. アクチュエーター
9. SimulinkプラントモデルとECU制御と合わせた検証
10. テストスクリプトを使用した自動テスト
11. デバッグ方法
実際の演習では、この問題集にあるコードを実装し、GSILで動作確認とデバッグを行います。一日2時間程度の学習の場合、約5日間で終了でき、ECU制御ソフトウェアの開発経験がないエンジニアでも、必要なECU制御ソフトウェアの基礎知識を効率よく学べ、開発現場にスムーズに参加できるようになります。
問題集は車載アプリケーションのひとつであるオートクルーズ制御を開発するものとなっており、GUIベースで視覚的に動作確認しながら、ゼロベースの開発開始から最終製品になるまでのプロセスが経験できます。これによってECU制御ソフトウェア開発者として作り上げるターゲットのイメージが理解できるため、ECU制御ソフトウェア開発業務へのモチベーションのアップにもつながります。
主な特長
- 初心者でも5日間で開発現場に入れるレベルに育成
- PC上でECU制御ソフトウェア開発が学べ、ハードウェア環境は不要
- 自己学習で学べ、教育する側の手間が不要
- 問題集に沿って進める演習形式のため、時間や場所に縛られず学習可能
- GSILの特長であるデバッグの容易性を活かして、効率よく学習
- ソフトウェア開発環境は無償のgcc、Eclipseを使用しており、追加コスト不要
対応環境
- Windows 10
- Windows 11
紹介動画
GTrainerの紹介動画です(2分30秒)。
関連製品
GSIL
GSILは、車載ECUソフトウェア開発向けの SILS(Software-In-the-Loop-Simulation)ツールです。ユビキタスAIのECUソフトウェア開発支援の経験と、株式会社エー・アンド・デイの長年のECU計測ハードの開発、サポート経験を活かして開発され、ハードウェアが完成する前の段階でPC上でのシミュレーションを実現、容易にECUアプリケーションの結合テスト、デバッグ、検証を可能にし、工数/コストの大幅な削減と、さらなる信頼性の向上を実現します。