ニュースプレスリリース

2008年11月21日
株式会社ユビキタス

ユビキタス社、イーラボ・エクスペリエンス社、東京大学、
農地モニタリングシステムを共同開発
~農林水産省「官民連携新技術研究開発事業」に認定~

株式会社ユビキタス(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:川内 雅彦、以下ユビキタス社)と株式会社イーラボ・エクスペリエンス(本社:三重県津市、代表取締役:島村 博、以下イーラボ社)は、東京大学の指導の下、農地の土壌状態をリアルタイムでモニタリングするシステムを共同開発すること、ならびに同開発が農林水産省の補助事業である「平成20年度官民連携新技術研究開発事業」に認定されたことを発表いたします。

今回共同開発を行うシステムでは、農地に設置した土壌センサに無線アダプタを接続することにより、センサで測定した土壌データをインターネット経由で遠隔地からリアルタイムにモニタリングすることを可能にします。農家は作付け前の農地の土壌状態(土壌水分や肥料の分布)を面的に正確に知ることができ、そのデータに基づいた均一な土作りに役立てることができます。また、作付け後のデータをリアルタイムでモニタリングすることにより、農作物の生育状態に応じたきめ細かな水分管理・施肥管理・防除計画等に役立ち、環境負荷の軽減にもつながります。

本システムの開発においては、かんたん無線LANソリューションUbiquitousAIR NOE(*1)を提唱するユビキタス社がソフトウェア開発を担当し、フィールドサーバー(*2)を始めとするセンサネットワーク応用システムの開発で実績のあるイーラボ社がハードウェアの開発を担当します。

土壌状態の測定には、米国Decagon Devices社(*3)の土壌水分センサを使用し、同製品の日本総代理店であるアイネクス社(*4)と土壌モニタリングについてのセンシング融合の研究を進めます。

農地での実証試験においては、東京大学で大学院情報学環と大学院農学生命科学研究科を兼担される溝口勝教授を中心に、農作物の生産性や品質向上への効果的センシング方法と検証手段の研究を頂き、東京大学のシーズを活かした情報システムへの有効な適応方法をご指導いただきます。また、溝口教授からは、次のようなコメントを頂戴しております。

「これからの農業には、食の安全に留意しながら環境負荷を軽減し、意欲・能力のある経営体を育成することが求められています。今回ユビキタス社やイーラボ社が、農林水産省の補助事業の認定を受けて取り組む農地モニタリングシステムの開発は、こうしたニーズに応えるために最新のITを農業分野に応用するものなので、その成果に期待しています。」

本共同開発では、平成21年には実証試験およびテストマーケティングを計画しており、平成22年中に実用化を目指します(*5)。

(*1) UbiquitousAIR NOEは、組込みシステムの無線LAN対応を短期間で簡単に実現するためのソリューションです。詳細は、以下の製品ページをご覧ください。
URL: https://www.ubiquitous-ai.com/products/network/nf/noesolution/aironesolution/

(*2) フィールドサーバは、カメラとセンサと通信装 置を一体にした、屋外用の簡易計測機器システムであり、農業・食品産業技術総合研究機構 二宮博士・ 平藤博士らの研究成果です。詳細は、以下の製品ページをご覧ください。
URL: http://www.elab-experience.com/product#product_fs

(*3) Decagon Devices, Inc.は、土壌水分センサを中心とした環境・気象計測機器や食品・医薬品分野で利用される水分活性計に関わる技術、製品、サービスを提供する会社です。詳細は、以下のホームページをご覧ください。
URL: http://www.decagon.com/

(*4)アイネクス社は、Decagon Devices社の土壌水分センサをはじめとする水分活性計や微生物試験関連製品を中心に輸入販売、製造、アフターサービスを行っている会社です。詳細は、以下のホームページをご覧ください。
URL: http://www.ai-nex.co.jp/

(*5) 本補助事業は2カ年計画でありますが、事業推進状況や予算等により開発期間が変更される場合があります。

■ 株式会社イーラボ・エクスペリエンスについて
イーラボ・エクスペリエンスは、三重大学生物資源学部発未来志向型のユビキタスセンサーネッ トワーク応用ベンチャーです。食・資源(農)・環境と教育に向けて電子・情報・ネットワーク応用技術により戦略的ソリューションを皆様にお届けします。

株式会社ユビキタス(証券コード3858)について

ユビキタス社は、ユビキタス・ネットワークの夢を実現することを目指して創業されました。身の回りの様々な機器が、我々が意識することなくネットワークにつながって仕事をしてくれる、そんなユビキタス・ネットワークの実現には「小さく、軽く、速い」ネットワークのソフトウェアが不可欠です。ユビキタス社は世界最小、最軽量、最速のネットワーク・ソフトウェア開発を通じて、ユビキタス・ネットワークの実現に貢献します。

本プレスリリースに関するお問い合わせ先

株式会社ユビキタス
〒160-0023 東京都新宿区西新宿6-10-1 日土地西新宿ビル20F
TEL : 03-5908-3451 FAX: 03-5908-3452
URL : https://www.ubiquitous-ai.com/
担当:半田