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2020年11月05日
株式会社ユビキタスAIコーポレーション
ユビキタスAIコーポレーション、RISC-V対応した商用リアルタイムOSの最新版を11月6日(金)に販売開始 ~高速動作・省メモリ・省電力の商用RTOSで、組込み機器の高性能化、低価格化を実現~
株式会社ユビキタスAIコーポレーション(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:長谷川 聡、以下「ユビキタスAIコーポレーション」)は、TOPPERS第三世代カーネル統合仕様に準拠したリアルタイムOS(以下「RTOS」)「TOPPERS-Pro/ASP3」がオープンな命令セットアーキテクチャRISC-Vに対応し、2020年11月6日(金)に販売を開始することを発表します。
TOPPERS-Pro/ASP3は、NPO法人TOPPERSプロジェクトが開発したオープンソースカーネル「TOPPERS/ASP3」をベースに、ユビキタスAIコーポレーションが開発・販売しているRTOSソリューションパッケージで、以下を特長とします。
TOPPERS-Pro/ASP3の特長
- µITRON4.0仕様を拡張・改良したシングルコア向けのコンパクトなRTOS
- ティックレスで動作(精度向上、省電力に有効)
- システム時刻精度がマイクロ秒単位になり高精度な処理が可能
- ユビキタスAIコーポレーションが、対応ミドルウェア・ツール・保証・技術サポートを提供
RISC-Vは、カリフォルニア大学バークレー校で開発が始まり、現在は非営利団体RISC-V Foundationで管理されているオープンな命令セットアーキテクチャ(Instruction Set Architecture:ISA)です。通常、ISAを利用するためには、高額なライセンス料が必要となりますが、RISC-Vの使用にはライセンス料が不要です。また、RISC-Vの開発は、Google、IBM、Qualcomm、Samsungなど多くの企業が参加する大規模なプロジェクトとなっており、大きな注目を集めています。
半導体取り扱いメーカーは、RISC-Vを利用することで、プロセッサを安価に提供できるようになります。また、このプロセッサを使用するIoT機器メーカーは、IoT機器の製造コストの抑制、低減分の費用を使った機能追加や高性能化によってIoT機器の付加価値の向上が図れます。RISC-Vは、常にコスト削減が求められている制御/通信機器向けのマイクロコンピューター(以下「マイコン」)の置き換えや、生産台数の多いIoT機器、次世代携帯端末向けなどでの普及が期待されています。
ユビキタスAIコーポレーションは、TOPPERS-Pro/ASP3 のRISC-V対応によって、Linuxを採用しづらい小規模システムや、より一層の低消費電力化を求められるマイコン搭載機器に適したRTOSを提供し、IoT機器の高性能化、低価格化に貢献してまいります。