MISRA準拠TCP/IP IPv4/v6 HE-NETv4、HE-NETv6、HE-NETv4/v6 MISRA C準拠。高品質、小フットプリント設計で実績豊富
Tuxera社のMISRA準拠TCP/IPプロトコルスタック「HE-NET」は、高い品質、信頼性およびパフォーマンスを実現するために、MISRA Cに準拠して開発された組込み機器向けTCP/IPソリューションのSDKです。同じくMISRA Cに準拠したSSL/TLSソフトウェア「HE-SSL」「HE-TLS1.3」もドロップイン・ソリューションとして提供可能です。また、HE-NETへの拡張パッケージとして、IPsec/IKEソフトウェア「HE-IPSEC」の提供も可能です。
少ないROM/RAMフットプリントで動作するよう設計されており、IoTデバイスなどのワンチップマイクロコントローラ向けTCP/IPソリューションに最適です。
主な特長
- MISRA C準拠
- 標準BSDソケットインターフェースと独自Zero Copy APIインタフェース
- 少ないROM/RAMフットプリント
ワンチップマイクロコントローラ向けTCP/IPソリューションに最適 - グローバル市場において豊富な実績
- 移植が容易なモジュール構造
- 幅広いEthernetコントローラサポート
- 他のアプリケーションの実行を妨げない低MIPS
- RTOS抽象化レイヤによる多くのRTOSをドロップインサポート、またRTOSなしでも動作可
対応プロトコル
IPv4 | ||
---|---|---|
TCP/IP | UDP | ARP |
ICMP | IGMP | DNS client |
DHCP client | FTP server | TFTP Server |
TFTP client |
IPv6 | ||
---|---|---|
TCP/IP | UDP | NDP |
ICMPv6 | MLDv2 | DNS client |
DHCPv6 client | FTP server | TFTP Server |
TFTP client |
Option | ||
---|---|---|
PPP | PPPoE | HTTP server |
HTTP client | HTTPS server | HTTPS client |
FTPS server | FTP client | FTPS client |
SNTP client | NTP client | SNMPv2 Agent/Manager |
SNMPv3 Agent/Manager | SSL/TLS,TLS1.3 | IPsec/IKEv2 |
DHCP server | Telnet server | RIP |
NAT | MQTT client | MQTTS client |
SSH server | SMTP client | ESMTP client |
MACsec | APIPA(AutoIP) |
HE-NETシリーズ向けアプリケーションパッケージ
- MQTTクライアントプロトコルHE-MQTT、HE-MQTTS
- HTTPクライアントプロトコルHE-HTTP/C、HE-HTTPS/C
- HTTPサーバプロトコルHE-HTTP/S、HE-HTTPS/S
HE-NETシリーズ向けセキュリティソフトウェア
- TLS 1.3ソフトウェアHE-TLS1.3
- SSL / TLS 1.2ソフトウェアHE-SSL
- IPsec / IKEソフトウェアHE-IPSEC
- IEEE802.1X認証クライアントHE-EAP
- MACsecソフトウェアHE-MACsec
主な用途(アプリケーション例など)
- IoT関連デバイス
- ウェアラブルデバイス
- 車載機器
- 医療機器
- 産業機器
- FA機器
- 事務機器
- セキュリティ機器
- 家電
ユーザーメリット
- 少ないROM/RAMで動作するため、IoTデバイス向けワンチップマイクロコントローラへの組込みが可能
- グローバル市場において豊富な実績のあるソリューション
- 高い信頼性およびパフォーマンスの実現
- MISRA準拠の開発プロセスを経ることによるソフトウェアの検証性
Tuxeraセキュリティ・ネットワーク製品構成ブロック図
移植・チューニング
移植請負開発も随時対応可能です。
【技術コラム】イーサネット今昔-CSMA/CD
CSMA/CDとは、複数の通信ノードが一つの伝送媒体を共有する古典的なバストポロジーを前提に、とりあえず送れるような雰囲気だったら送りましょう、もし同時送信があったら後で再送しましょう、というある意味乱暴な規格です。
最近になってLAN関連の技術にかかわった技術者は、CSMA/CDに注意を払うことがないと思います。
以前のLAN技術者は、このエラー率や伝送遅延を運用上意識する必要がありました。
昨今のイーサネットは最低でも100base-Tとなり、インテリジェントハブ接続を前提としたツリートポロジーで、しかも送受信全二重です。このため、送信が衝突するという事象は、運用上は過去のものとなっています。
しかし、ギガビットの時代になっても、MACにCSMA/CDをサポートする機能は生きていました。これは、リピータハブへの接続が規格として存在しているためですが、そのリピータハブの需要は減少し、とうとう10Gbase規格においてCSMA/CDのサポートは姿を消すこととなりました。
これにより、CSMA/CDは、完全に過去のものとなるわけです。
関連製品:HE-NET