IoT製品向け組込みソフトウェアのオールインワンパッケージ Ubiquitous RTOS IoT Enabler すぐにIoT機器を開発できるプラットフォームソリューション

Ubiquitous RTOS IoT Enabler for DBMS

IoT機器で取り扱われる多種多様な大量のデータを効率よく管理するためのオールインワンパッケージ

Ubiquitous RTOS IoT Enabler for DBMSのブロック図

ソフトウェア構成

ユビキタスAIのIoT機器向け組込みソフトウェアパッケージUbiquitous RTOS IoT Enablerに、センサーなどから収集した大量のデータを効率よく処理・管理できる組込み向け高速データベース Ubiquitous DeviceSQLを統合した、オールインワンのデータ管理向けソリューションパッケージです。

Ubiquitous DeviceSQLは、組込み機器に最適化された、世界最小クラスのデータベースです。ストリームベースのデータベースエンジンに、高速データベース機能とイベント処理機能 (データ処理機能) を兼ねそなえています。ユビキスAIのリアルタイムOS「TOPEERS-Pro」と組み合わせて使用することで、組込みシステムに最適化されたデータ管理を実現することが可能です。

※DBMS = Database Management System

RTOS IoT Enabler for DBMSでできること

Ubiquitous DeviceSQLを搭載したRTOS IoT Enabler for DBMSは、IoT機器に最適なデータ管理を実現するための、以下のような高速データベース機能とイベント処理機能(データ処理機能)を備えています。

  • IoT機器の構成管理
    IoT機器には多種多様なモデルがあります。モデルごとに異なる機器内の各種構成データを、機器のモデル名を指定するだけで構成に必要なデータを高速に検索し、設定することが可能です。
  • データのフィルタ機能
    さまざまなセンサーから収集された大量のデータをリアルタイムに監視し、条件に合致するデータのみをクラウドサービスに送信するフィルタとして活用することにより、通信トラフィックを大幅に削減できます。
  • データの集約・変換機能
    さまざまなセンサーから収集された大量のデータを機器内で一旦データベースに蓄積し、必要とされるデータに集約またはフォーマットに変換してクラウドサービスに送信します。収集した大量のデータをそのまま送信しないことで、データ量を最適化して通信コストの削減に貢献します。
従来のIoT環境のデータ送信イメージ

さまざまなIoT機器からたくさんのデータがクラウドへ送信されているため、送信データが増大しています。

従来のIoT環境のデータ送信イメージ
RTOS IoT Enabler for DBMSを使用したデータ送信イメージ

RTOS IoT Enabler for DBMSを使用することでクラウドへ送信するデータを最適化できます。

RTOS IoT Enabler for DBMSを使用した
データ送信イメージ
  • イベント/アラート機能
    さまざまなセンサーから収集された大量のデータをリアルタイムに監視し、データベース内のテーブルデータと照合します。これにより、条件に合致した場合のみイベント処理(プログラムタスク)を実行することや、アラートを発行することを容易に行うことができます。
  • データキャッシュ機能
    移動体のIoT機器において、さまざまなセンサーから収集されたデータをクラウドサービスにデータを送信している際に通信状況により、パケットロスやクラウドサーバーとの切断が発生します。このような場合には、機器内のデータベースに一時的にデータを蓄積し、通信回線が回復後に、送信する等、データキャッシュ機能として活用することが可能です。
  • バッテリー駆動のIoT機器の消費電力を低減
    バッテリー駆動のIoT機器では、データをクラウドサービスに常時送信すると、バッテリーの消費が速くなります。さまざまなセンサーから収集された大量のデータを一旦データベースに蓄積し、その間は通信機器の電源をオフにし、必要なタイミングでオンにしてデータ送信することでバッテリーの消費電力を抑えることが可能です。
  • データベース高級言語DeviceSQL言語を使用したデータ管理
    IoT機器内で動作する各種アプリケーションは、RTOS IoT Enabler for DBMSに搭載された高速データベース機能が使用でき、オラクル社が開発したデータベース言語PL/SQL(Procedure Language/Structured Query Language)を組込み用途向けに機能拡張したDeviceSQL言語での効率的なデータ管理プログラミングが可能です。

DeviceSQLによる処理のフロー生産性の高いDeviceSQL言語

主な特長

  • 世界最小クラスのDBエンジン(50KB~。コンフィグレーション、コンパイラの種類に依存します)
  • 業界標準のOracle PL/SQL準拠したDeviceSQL言語を使用することで生産性の高いプログラミングが可能
  • インメモリと各種永続ストレージ(FlashROM、HDD、MMC / SD)双方を利用し、データ量、データ属性に応じた最適配置が可能
  • IoTにおけるリアルタイム・イベント処理に最適、データストリームのサポート

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