耐量子コンピュータ標準暗号技術 NTRU 米国 NIST の次世代暗号候補。省フットプリント、高効率、FIPS140-2 認証済み

量子コンピュータの実用化は、以前に予想されていたよりも早く実現すると予測されています。現在使用されているRSAやECCは、量子コンピュータを使えば容易に解読できてしまうともいわれています。10年以上使われるシステムは、量子コンピュータに対応した暗号を利用しない限りデータの安全性担保は難しく、代替ソリューションの使用が急務となってきています。
NTRUは、そうした既存暗号方式の代わりとなる、格子ベースの公開鍵暗号方式で、最も深く研究がなされ、広く利用されているアルゴリズムです。また、暗号化・復号化・署名の機能をサポートしています。
RSAやECCより高速かつ小型であるだけでなく、来る量子コンピュータを利用した脅威に対し対策を始めている機関が早急に検討すべきソリューションとなっています。

主な特長

    • 超軽量のフットプリントと効率的なシステムリソース活用
      • ROM 8KB
      • CPUやバッテリーリソースの消費が最小限
      • 特に組込み機器やモバイル機器に最適
    • 高いパフォーマンス
      公開鍵暗号方式では最高のパフォーマンスを発揮
      • RSAと比較した場合 (同セキュリティレベルで)
        ⇒ 復号化 92倍高速
        ⇒ 暗号化 1.6倍高速
        ⇒ 鍵生成 370倍高速
  • 既存暗号との並行利用
    • 現在利用されている暗号方式とNTRUを組み合わせて、TLSの認証及びキーネゴシエーションが実現可能。
      既存暗号との並行利用によるパフォーマンスの低下はごくわずか
  • データハーベスト攻撃の防止
    • 何年にも渡り秘匿情報とし管理が必要なデータを保護
    • ライフサイクルが長く、容易にアップデートができないシステムに最適

主な仕様

  • 量子コンピュータの攻撃にも強い格子ベースの公開鍵暗号方式
  • IEEE 1363.1及びANSI X9規格に採用された実績ある技術
  • 小さいサイズながら高いパフォーマンスを持ち、モバイルや組込みの用途に使用も可能
  • 署名アルゴリズム製品も提供

ターゲット製品/対応製品/互換性など

現在RSAやECCの暗号方式を利用しているシステム
特に、長期的に使用され、データの高い機密性保護が必要なシステム

主な用途(アプリケーション例など)

車、銀行のデータベース、工場、各種インフラ、デジタル家電機器、モバイル機器など

ユーザーメリット

  • 導入の容易性
    • 現行暗号方式との併用が可能なため、時流に則った方式の選択が可能
  • 軽量かつ高パフォーマンス
    • 既存暗号方式に比べ圧倒的なパフォーマンスを持ちながら、ROMサイズはわずか8KBと超軽量を実現

技術サポート体制

専任の担当者による技術サポートを提供します。

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