オールラウンドIoTプラットフォームRaCOTA+でMatter対応スマートデバイスの開発期間削減
RaCOTA+(ラコタプラス)は、グレープシステム社、ルネサス エレクトロニクス社、ユビキタスAI社、テセラ・テクノロジー社の4社のコラボレーションにより開発された、評価/開発/量産で使用できるオールラウンドIoTプラットフォームです。
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本コラムでは、オールラウンドIoTプラットフォームRaCOTA+を、スマートホーム規格MatterをサポートしたMatter照明として実装し、デモ動画としてご紹介します。
Matterは、ホームオートメーションにおけるIoTなど、さまざまなデバイスやソフトウェアの互換性を確保し相互運用性の向上を目的に、CSA(Connectivity Standards Alliance)が策定したスマートホームの新しいプロトコルです。今後、このプロトコルに対応した機器の普及が見込まれています。
1. RaCOTA+の仕様
RaCOTA+の外観
CPU | ルネサスRA6M5 Arm® Cortex®-M33 |
---|---|
内部メモリ | ROM 2MB/RAM 512KB |
外部メモリ | QSPI (16MB) |
外部インターフェース | LTE or Wi-Fi 6ピンDIP コネクタ / ベースボードにて機能拡張可能 |
電源 | ACアダプター/USB給電 |
基板サイズ | 70mm x 40mm |
今回の実装例では、ネットワークインタフェースとしてWi-Fiを使用します。
RaCOTA+に実装されているWi-Fiモジュールは、DA16200MOD(ルネサス エレクトロニクス社)です。
DA16200MOD
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2. RaCOTA+でMatterを動作させるためのポイント
- DA16600 Matter SDK(ルネサス エレクトロニクス)をWi-Fiモジュール「DA16200MOD」へ適用します。
Matterの通信処理は、Wi-Fiモジュールで実行します。
DA16600 Matter SDK - https://www.renesas.com/jp/ja/key-technologies/matter - CPU「RA6M5」は、制御対象(照明、センサーなど)を制御します。
- CPU「RA6M5」とWi-Fiモジュール「DA16200MOD」は、UART経由で制御対象への操作や状態をやりとりします。
3. Matter照明デモ
RaCOTA+をMatter照明として実装したデモ動画です。
4. まとめ
このように、オールラウンドIoTプラットフォームRaCOTA+を活用することで、Matter対応機器もスムーズに開発することができます。
Matter対応機器に限らず、IoT機器、ネットワーク対応機器の開発にはマイコン選定、ミドルウェア選定、通信手段、クラウド接続、PoCから量産への移行などの課題があります。
RaCOTA+は、シリコンベンダー、ハードウェアベンダー、ソフトウェアベンダーがコラボレーションすることで各社の強みを活かし、これらの課題を解決します。
RaCOTA+にご興味をお持ちいただいた方、IoT機器、ネットワーク対応機器の企画・開発でお悩みのある方は、お気軽にお問い合わせください。
4-1. お知らせ
ユビキタスAIは、2024年7月11日~12日にグランフロント大阪で開催されるEdgeTech+ West 2024に株式会社グレープシステムと共同出展し、本コラムでご紹介した「RaCOTA+」、Matterに関連した製品「Matter ECHONET Liteブリッジ」を展示します。詳しくはこちら
ご来場の際は、ぜひユビキタスAIとグレープシステムの共同出展ブースにお立ち寄りください。
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