車載ECU開発向けツール Visu-IT! 社の車載ECU 開発向けツール、ミドルウエア ECU 変数の管理システムからAUTOSAR 向けツール等まで幅広くラインアップ

DDS(Data Declaration System:データ宣言システム)は、ECU ソースコード実装のためのツールです。ECU プロジェクトのすべての変数宣言のためのリポジトリで、ECU ソースコードとASAP2 読取り、適合・計測システム用に生成されたASAM 記述ファイル(例:*.a2l)との間の整合性を確保します。

ADD と連携することにより、実際の開発で容易に使用でき、ECU ソフト開発の効率化が可能となります。

DDS の基本的な使用方法

1. システムエンジニアは、適合(チューニング)データをA2L データベース(ADD)に入力します。この情報は、ECU ソフトウェア開発者によって再利用されます。

2. システムエンジニアとECU ソフトウェア開発エンジニアは、ECU 関連の特性(適合マップ、軸、パラメータなど)や変数、ソフトウェア設計に関連する属性を定義します。ECU 適合オブジェクトがDDS プロジェクトのデータプールで宣言されたら、IEEE-695 またはELF 標準フォーマットファイルをインポートして、必要なECU メモリアドレスとサイズ情報をこのデータプール内の適合エンティティにマッピングします。メモリアドレスとサイズを割り当てた後、DDS プロジェクトの記述ファイルをエクスポートして、ASAP2ASAM MCD 2 MC)ファイルを読み込んだ適合システムまたはSAM Application and Measurement System でチューニングとデータ収集を行います。

3. システムエンジニアやキャリブレーションエンジニアは、ASAP2 読取り計測システムやINCA などの適合システムです。ECU ソフトウェア設計とは関係のない定義(適合限界値や表示形式など)の機能をグループ化したり、属性を定義したり、変更したりすることができます。

統合開発・検証環境のデータ宣言システム図

DDS_02.jpg

主なプロセスフロー

1. 既存データのインポート・再利用

<対応可能な既存データ>

  • ASAP2 (ASAM MCD 2 MC) ファイル:ASAP2 (ASAM MCD 2 MC) ファイルは、1つのグローバルで有効な ASAP2 ファイルを生成するために、現在のプロジェクトにマージする必要があります。このシナリオでは、共通のデータ・インテグレーターとしてDDS サーバーを使用します。DDS コンポーネントのCompare/Merge を使用することで、定義が重複/競合するASAP2 ファイルであっても、制御された方法でDDSにインポートできます。

  • 中央のライブラリ/部門からの汎用DDS データベースモジュール:すべてのプロジェクトで再利用する必要があります。汎用コンポーネントは、汎用データベースモジュールの外にあるグローバル設定を変更することで、現在のプロジェクト範囲内でカスタマイズされることがあります。

  • プロジェクト固有のDDS データベースモジュール:既に開発済みの以前のプロジェクトで使用されていたデータを、再利用する必要があります。これらのモジュールは、現在のプロジェクトの派生で修正/更新される可能性がありますが、DDS で効率よく、修正、更新を行えます。

  • 顧客固有のファイル:移行目的などでDDS データベースにインポートする必要があるデータの利用が可能です。

  • グローバルデータ辞書システムからのデータ:DDS は、これらのデータを基礎として使用し、ソフトウェア開発などに必要な情報を追加します。

2. DDS エディタによる定義の入力

以下の入力方法に対応しています。

  • グラフィカルユーザーインターフェースによる手動入力
  • DDS COM-API を使用したスクリプトベースの入力

3. ソースコード自動生成(ANSI-C)

ソースエクスポートフィルタは、ANSI C 宣言および定義ファイルを生成するために使用されます。これらの*.cファイルおよび*.hファイルは、ECU アルゴリズムとともに、ECU ソフトウェア開発に使用されます。

4. コンパイル&リンク

DDS で生成されたC ソースファイルとECU アルゴリズムソフトウェアは、サポートされているコンパイラのいずれかでコンパイルされます。このステップで生成されたロケーターファイルは、適合データ定義のアドレス情報を提供します。このファイルは、DDS によって以下のように使用されます。

  • 有効性チェックの実行
  • ASAM MCD 2MC ファイルを作成するために必要なアドレス情報のキャプチャ

5. ロケーターファイルのインポート(物理アドレスの取得)

DDS は、ロケーターファイルをデータベースにインポートするためのフィルタを提供します。住所情報は既存の記述データとマージされます。

6. 記述ファイルの生成(例:ASAM MCD 2 MC) ⑤記述ファイルの生成(例:ASAM MCD 2 MC)

ASAP2(ASAM MCD 2 MC)の記述ファイル(*.a2l)が生成されます。

7. 校正データの再インポート(オプション)

CVX ファイルとして提供される校正データは、初期化値を定義するためにインポートできます。
※すべてのステップ(手動入力を除く)は、完全に自動化可能です(コマンドラインモード)。