SPI NAND 向け電源断対応ファイルシステム Reliance EdgeNAND™ 小さな組込み機器でも電源断対応を実現する SPI NAND 専用フラッシュメモリファイルシステム

Reliance EdgeNAND は、小フットプリントの電源断対応ファイルシステム Reliance Edge に FlashFX Tera で培ったフラッシュメモリの管理設計を組み合わせた、SPI NAND 専用の電源断対応のフラッシュメモリファイルシステムです。
電源断対応・トランザクション方式の独自ファイルシステムは、突然の電源断の場合でも、ファイルデータとディレクトリ情報を 100 %保護する"信頼性"を備えています。さらに SPI NAND 専用とすることで、小フットプリントを実現しています。また、 SPI NAND 特有の機能をサポートしており、主要なチップメーカーの SPI NAND に対応しています。
主な特長
電源断機能(トランザクション方式)
独自トランザクション方式で実装しているため、突然の電源断やクラッシュが発生した場合でもデータを確実に保護します。
小フットプリント
少ないリソース向けに RAM/ROM サイズの変更が可能です。(最小構成: RAM 7.2KB, ROM 34.4KB)
高速起動
ジャーナリング方式とは異なり、独自トランザクション方式で実装しているため、ログ領域は不要です。システムクラッシュが発生した場合でも再起動時のチェックディスクが不要なため、一定の起動時間を維持します。
SPI NAND機能対応
SPI NAND を管理するために必要な、ウェアレベリング、不良ブロック管理、データリフレッシュ機能に対応しており、さまざまなチップベンダーの SPI NAND で使用できます。また、すでに主要チップベンダーの SPI NAND で検証済みです。
SPI / QuadSPI に対応
移植性の高さ
どのような RTOS 向けにも移植可能な設計構造。FreeRTOS に移植したサンプルも提供いたします。
アーキテクチャ
「選べる」コンフィグレーション設定
利用用途によってファイルシステムのAPIを選択することで、適切なRAM/ROMサイズになるようコンフィグレーションの設定が選べます。
<コンフィギュレーションの種類>
- FULL POSIX
POSIX Like の API に対応し、パスベースのファイル操作が可能な設定 - Small POSIX
FULL POSIX 設定よりもさらに小フットプリントな設定 - FSE
READ、WRITE、TRUNCATE といった基本 API のみに制限した最小フットプリントの設定
機能 | コンフィグレーション | ||
---|---|---|---|
Full POSIX | Small POSIX | FSE | |
Code Size (ROM) | 41.2 KB | 40.1 KB | 34.4 KB |
RAM | 11.8 KB | 8.6 KB | 7.2KB |
メタ、ユーザーデータの保護 | ○ | ○ | ○ |
ユーザーデータの更新方法 | 上書きしない | 上書きしない | 上書きしない |
トランザクション設定 | ○ | ○ | ○ |
メタデータ CRC | ○ | ○ | ○ |
APIの種類 | POSIX Like | POSIX Like (Rename不可) | 制限あり |
File数 | 可変 | 可変 | 固定 |
ボリューム数 | 複数 | 複数 | 複数 |
Maximum Stack Depth | 824 Byte | 744 Byte | 556 Byte |
バッファ(最小) | 12 Blocks | 6 Blocks | 5 Blocks |
Thread-Safe | ○ | ○ | ○ |
File Reference | 名前 | 名前 | 数値 |
技術サポート体制
ユビキタスAI が、充実した体制でお客様をサポートいたします。開発段階の技術的な疑問に、Reliance EdgeNAND サポート専任スタッフが電話やメールでお答えします。
移植・チューニング
弊社が提供するソフトウェアの移植サービスやアプリケーションの開発受託サービスなども承っております。開発期間が短い場合や、エンジニアリングリソースが不足している時など、お客様に代わり経験豊富なエンジニアが移植、開発作業を行います。詳細につきましては、お問い合わせください。