シングルコア向けRTOS TOPPERS-Pro/ASP µITRON 4.0仕様のシングルコア向け高速RTOSパッケージ
TOPPERS-Pro/ASPは、NPO法人TOPPERSプロジェクトが開発したオープンソースカーネル「TOPPERS/ASP」をベースに、ユビキタスAIが提供する RTOS(リアルタイムOS)ソリューションパッケージです。
「TOPPERS/ASP」はTOPPERS新世代カーネルの基盤となる組込み向けリアルタイムカーネルで、TOPPERS新世代カーネル統合仕様に準拠しています。µITRON4.0仕様のスタンダードプロファイル準拠のリアルタイムカーネルであるTOPPERS/JSPカーネルを拡張・改良する形で開発されました。
TOPPERS-Pro/ASPは、シングルコア向け高速RTOSを必要とする多くの組込み分野に適したパッケージです。
※第3世代 TOPPERS 対応製品はこちら
主な特長
- µITRON4.0仕様を拡張・改良したシングルコア向けのコンパクトなRTOS
- C1カバレッジを網羅するテストスイートが付属
- ターゲットへの移植が容易
対応環境
TOPPERS-Pro/ASPは基本的にはどのようなプラットフォームでも使用可能です。
現在対応済みのプラットフォームは以下の通りです。
対応CPU
- RISC-V
- Arm Cortex-M0/M3/M4/M7
- Arm Cortex-R4/R5
- Arm Cortex-A7/A8/A9/A53
- ARM7/9/11
- ARC EM
- SH1/2/2A/4/4A
- H8/H8S/R8C
- M16C/M32C/M32R
- RX610/62N/64M
- RL78
- V850
- NiosII
- MicroBraze
- Atom
サポート機能
TOPPERS-Pro/ASPは以下の機能をサポートします。
ユーザーメリット
- ユビキタスAIが提供する、豊富なミドルウェアが利用可能です。
- 各社の開発環境、GNU などの無償開発環境を、プロジェクトに応じて選択可能です。特定のベンダに縛られることがありません。
技術サポート体制
専任の担当者による技術サポートを提供します。
移植・チューニング
ユビキタスAIが提供するソフトウェアの移植サービスからアプリケーションの開発受託サービスなどを、別途承っております。開発期間が短い場合やエンジニアリングリソースが不足している時など、お客様に代わり経験豊富なエンジニアが移植、開発作業を行います。
【技術コラム】MCUとMPUの違い
組込みに使われるプロセッサはMCU(Micro Controller Unit)やMPU(Micro Processor Unit)と呼ばれます。この2つの違いは何でしょうか?
厳密な定義はありませんが、一般的にワンチップでコンピュータとして動作可能なのがMCU、メモリや外部入出力用に他のチップが必要なのがMPUと言われています。
一番大きな違いは、メモリを内蔵しているかどうかです。MCUは、通常固定アクセスレイテンシのメモリを内蔵しています。このため、命令実行時間の予測可能性が高く、リアルタイム処理に向いています。
しかし、近年ではMCUと呼ばれるクラスのチップでもキャッシュを内蔵したり、DRAMなどの外部メモリに対応したりするものが増えてきました。これらのチップでは、演算性能が高くなったかわりに予測可能性が低くなっています。
これまで以上に、目的に応じた適切なチップ選択が必要です。
関連製品:TOPPERS-Pro/ASP3、TOPPERS-Pro/FMP、TOPPERS-Pro/FMP3、TOPPERS-Pro/HRP2、TOPPERS-Pro/HRP3、TOPPERS-Pro/HRMP3、TOPPERS-Pro SafeG/TOPPERS-Pro SafeG64、TOPPERS-Pro MDCOM