MMU/MPU対応メモリ保護RTOS TOPPERS-Pro/HRP2 「µITRON 4.0 PX仕様」保護機能拡張ベースのメモリ・アクセス保護可能な高信頼性RTOS
当製品は、新規販売を終了しております。
TOPPERS-Pro/HRP2は、NPO法人TOPPERSプロジェクトが開発したオープンソースカーネル「TOPPERS/HRP2」をベースとした高信頼性システム向け組込み用RTOS(リアルタイムOS)です。「µITRON4.0 PX 仕様」の保護機能拡張をベースとし、MPU・MMUを活用したメモリ保護・アクセス保護機能を実現しています。メモリ保護やアクセス保護が必要な組込み機器向けのパッケージです。
※第3世代TOPPERS対応製品はこちら
主な特長
- シングルプロセッサ用TOPPERS-Pro/JSPとのAPI互換性
- さまざまなCPU、コンパイラ、開発環境に対応
- CPUの持つMPU (Memory Protection Unit) 機能、MMU (Memory Management Unit) に対応
- MPUではアドレス変換しないためTLBミスが発生せず高リアルタイム性を実現
- MMUでは物理アドレスと論理アドレスとのアドレス変換をしないため、通常のICEデバッグが可能。MMUのページテーブルは保護ドメイン毎に事前に生成しておくため、保護ドメインの切り替えのオーバヘッドは軽微
- カーネル/ユーザー/共有の3ドメインによりパーティショニング
- リアルタイム性の確保、低オーバヘッド・低リソース
- メモリ保護機能対応
- 組込み向けハイパーバイザー「SafeG」との組み合わせ実装可能(オプション)
- ターゲットへの移植が容易
対応環境
TOPPERS-Pro/HRP2は、MMUまたはMPUをサポートしているプラットフォームであれば使用可能です。
現在対応済みのプラットフォームは以下の通りです。
対応CPU
- SH2A
- ARM11
- Arm Cortex-M3/M4
- Arm Cortex-A9
サポート機能
TOPPERS-Pro/HRP2は以下の機能をサポートします。
ユーザーメリット
- ユビキタスAIが提供する、豊富なミドルウェアが利用可能です。
- 各社の開発環境、GNUなどの無償開発環境を、プロジェクトに応じて選択可能です。特定のベンダに縛られることがありません。
- メモリ保護機能により、OSとアプリケーションを分離することができ、悪意あるアプリケーションからOSを保護することが可能です。
- シンプルな仕様となっており、メモリ保護に関する設定は容易です。
- 「高速起動」「リアルタイム性」といったITRONならではの特長を継承しつつ、メモリ保護を実現します。
- MMUだけでなくMPUにも対応しており、オーバヘッドの小さい実装が可能です。
- オプションの組込み向けハイパーバイザー「SafeG」を合わせて実装することで、Android/LinuxとTOPPERSとを1コアまたは複数コア上で実装することができます。「SafeG」を利用する場合、TOPPERSカーネル側のリアルタイム性は損なわれません。
技術サポート体制
専任の担当者による技術サポートを提供します。
移植・チューニング
ユビキタスAIが提供するソフトウェアの移植サービスからアプリケーションの開発受託サービスなどを、別途承っております。開発期間が短い場合やエンジニアリングリソースが不足している時など、お客様に代わり経験豊富なエンジニアが移植、開発作業を行います。